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経営者になってよかったことは、話が面白くなること

2014年7月23日(水)

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 取材などで「経営者になってよかったと感じることは何ですか?」と聞かれることがあります。その時々で回答は異なるのですが、最近お気に入りの回答はこれです。

 「経営者になると話が面白くなる。それが経営者になってよかったことです」

 どういうことか、もう少し細やかに解説します。

若手からの発言に気づかされた

 以前僕のブログで、気仙沼の研修に行った時の話を書きました(気仙沼のおかみが教えてくれた男の強さと弱さ)。

 こちらにも書きましたが、この研修には経営者8人と、それぞれの会社に所属している若手ホープ社員8人、総勢16人で参加しました。経営者と若手をペアにしたのは、両者をより近づけることで研修に教育的な意味合いを持たせたかったからだと記憶しています。

 この研修で僕にはある気づきがもたらされました。

 研修後、参加した16人が研修に対しての感想をおのおの披露した際、とある会社の若手ホープから、「経営者の方々の話は面白い」という発言があったのです。これにはハッとさせられました。

 社長と若手だから年の差もあり、それがそのように感じる根拠になったのかもしれません。あるいは、社長のほうが日頃から話し慣れているから、そう感じたのかもしれません。

 ですが、8人の起業家とその会社に所属する8人のホープ、もともとの話術に必ずしも差があったわけではありません。同じ研修を経て同じ研修に対する感想を述べるという条件下にも関わらず、確かに経営者の方々のほうが話の面白さに深みがあったと僕も感じたのです。

人に対する洞察力が磨かれる

 これがなぜなのかを考察してみました。経営者は経験を通して何かを感じ取る力が高かったり、洞察が深かったりするからなのかもしれません。ただ、もともとそうだったわけではなく、「経営」という行いを通して、変化していくのではないかと僕は思うのです。

 例えば、一発当てたくて経営者になりたい人がいるかもしれません、あるいは有名になりたいとか。でもそういうことは、経営者ではなくとも実現できます。芸能人になるとかスポーツ選手になるとか教授になるとか政治家になるとか。

 でも、人間に対する深い洞察力は、多様な価値観を持った人間を集めて組織をつくるという、経営者の立場だからこそ磨かれるのではないかと思うのです。

 確かにこの16年間、経営を行うことで人間というものに対する洞察や理解は深くなりましたし、どこまでいっても自分の見えている世界は狭いと気づかされてしまうぐらい、人間は面白いです。時には自分の想像をはるかに超えた価値観の持ち主が入社してくることもありますし、またはほれぼれするような見事な美学をもった漢(ヲトコ)もいたりもして、飽きることはありません。

 人は誰でも自分の見ている世界が正しいと信じていると思いますが、人間の営みを「経営」という観点から俯瞰してみると、一方では正しいと思っていることがもう一方では全然正しくないということが往々にあったりします。

「ビジネスという“奇妙な冒険”」のバックナンバー

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「経営者になってよかったことは、話が面白くなること」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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