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ン年後の我らの姿?「おじいちゃんは今日も行く」

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2014年9月12日(金)

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地方大学生のライブな物言いをご覧あれ

 ごぶさたしておりました。大学生が社会人に向けて記事を執筆するという無謀な人気(?)企画、「会社員の皆さん、若輩から一言」。復活です。

 昨年までは、都心部の大手私立大学の学生さんにお願いしてきましたが、今回は地方私立大学、九州産業大学の学生の皆さんがまな板の上に載ります。4月から私も隔週、ときには毎週キャンパスにお邪魔し、叱咤激励、悪口雑言の限りを尽くして、ようやく原稿らしき形になってまいりました。皆さんの目に敵うかどうか、どうか最後までお読みいただき、ご感想、アドバイスなどをコメント欄にいただければと思います。

 社会に出る前の彼らに「社会」はどう見えるのか。第一弾は「介護」です。我々の多くがその利用者となる日も決して遠くない分野。若い世代は、身近に介護を必要とする者があらわれたとき、家族や介護の世界をどのように見つめなおしたのでしょうか? (担当編集Y)

 皆様、お初にお目にかかります。九州の私立大学3年生のWと申します。日経ビジネスオンラインにこの記事が載るということで、「色々な方々に見ていただけるんだな」と思うとかなり緊張してしまいます。拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

 突然ですが、世の中は「少子高齢化」と叫ばれて久しくなっております。子どもの数の問題もあると思いますが、それよりもお年寄りの介護や年金、そして、介護する家族や施設の職員さんの問題がよくニュースに取り上げられています。祖父、祖母の方とご一緒に住んでいらっしゃる方は、特に気にされている問題ではないでしょうか。
 そして、それはまさしく我が家の「問題」でした。

ニュースを見ていると、様々な課題があり、お年寄りの方やご家族の方も幸せになっていないような印象が見受けられる、日本の医療・介護制度。図らずも孫の立場から、その「現場」に触れる機会を得てしまいました。勉強不足の身ですが、我が家が現在も体験中の出来事を、率直に書いてみたいと思います。

おじいちゃん、疑いあり

 私の家族は、父と母、兄と、そして84歳の祖父の5人家族です。

 といっても父は遠方に単身赴任、兄は社会人になって独立したので、今は私と母、祖父との3人暮らしです。

 祖父は戦前生まれで、若いころは建築関係の職人として働いていました。見た目はふわふわした、とても優しそうな爺様なのですけれども、いわゆる職人気質というのか、口数が少なく、「言わなくても分かるだろう」という態度をとりがち。仕事を引退してからはずっと自宅で過ごしておりました。

 ところが、去年の初夏の頃のことです。

 母が、元々少しあった祖父の物忘れが酷くなっているのではないか、ということに気づきました。普段祖父が通っている内科の病院から紹介をもらって、祖父をとある外来に連れて行ったところ、診断は…「認知症の疑いあり」。

 認知症の進行を抑制する薬もあるそうですが、祖父が患っている心疾患の薬との飲み合わせの問題で、処方できないとのこと。

 お医者さんは「外的刺激を与えて脳を活性化させ、認知症の進行を遅らせる方法を採ってはどうでしょう」と提案されました。ここでいう外的刺激というものは、当然ですが、頭を殴ったりするわけではありません。デイケアサービス等を利用して、生活に変化を与えることにより脳を刺激する、ということです。

 生活の変化による刺激、と言われれば、思い当たるところがあります。

 仕事を引退した祖父は、朝起きたら何をするわけではなく、家でずっとテレビを眺めて、3度出される食事をし、風呂に入り、そして寝る…そのような1日を過ごしていました。祖父は特に趣味も持っていません。もちろん家族として、「これではダメだ」とは思っていました。そこで、散歩するよう促したり、家の庭の手入れを勧めてみたりしました。

おじいちゃん、行きはじめる

 ですが…どれも面倒くさがって実行しないか、しても長続きはしませんでした。おまけに人付き合いが苦手な祖父に、色々な人がいるデイケアサービスなんて大丈夫なのでしょうか。

 不安はあります。しかし、私たち家族は祖父の認知症を少しでも食い止めたいです。そしてもうひとつ。子供の目から見て、母もかなり疲れているように思えました。1日中動かない祖父の相手をずっとしているのですから、無理もありません。

 意を決し、私たち家族は祖父をデイケアサービスに通わせることにしました。
 まずは週3回通うことになりました。
 ですがここは予想通りといいますか、祖父は「行かなくていいだろ」の一点張りです。

コメント12件コメント/レビュー

実際はこれだけでなく、種々の苦労があったのでしょうが、シンプルで飾りっ気なく、良い方向での終わり方でホッとしました。これから来る我々の時にも、このような前向きな生活ができる形での介護が成り立つ可能性を思わせる内容でした。(2014/09/22)

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いただいたコメント

実際はこれだけでなく、種々の苦労があったのでしょうが、シンプルで飾りっ気なく、良い方向での終わり方でホッとしました。これから来る我々の時にも、このような前向きな生活ができる形での介護が成り立つ可能性を思わせる内容でした。(2014/09/22)

おじいちゃん思いのお孫さんのほんとうに優しい思いやりに涙がでました。 我が家ではいやがる母をホームに入れているので。(2014/09/16)

おじいさまの実情と変化を率直に、そしてシンプルにレポートされていて、おじいさまやお母さんへの思いなどが、とても好感が持てました。さて、祖母も、祖父が他界後、日がな一日読書だけをする日々。そんな祖母をデイへ連れて行く際は、やはり似たような状況がありました。最初行きにくい。これは、年寄ばかりという悪い印象を多くの人が先入観として植えつけられている可能性が高いですね。そう、自分たちもお年寄をデイサービスへ押しつけているそんな印象を潜在的に持っている部分が。ただ、聞く限りにおいて、デイサービスの参加者それぞれに合わせたメニュー“も”あるようで、さすがプロという部分も。信頼関係をいかに構築するか、そして、社会的認知度と人件費(給与)をどうあげるか、まだまだいろいろ課題も多いので、そういう部分にも光があたれば! ですね、日経さん(おやさん)(2014/09/16)

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三品 和広 神戸大学教授