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標的型メールが蔓延

パスワード盗難やサイト改ざんにも注意

  • 中西 基裕

  • 関口 竜也=情報処理通信機構(IPA)

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2014年7月24日(木)

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 情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンターがまとめたセキュリティ10大脅威のうち1位から3位までの脅威を解説する。第1位となったのは政府機関だけではなく民間企業もターゲットとした、「標的型メールを使った組織へのスパイ活動」だった。

1位 標的型メールを用いた組織へのスパイ・諜報活動
~政府機関だけでない!民間企業も狙われている~

 インターネットを介して組織の機密情報を盗み取る、諜報・スパイ型の攻撃が続いている。本攻撃は、政府機関から民間企業に至るまで幅広く狙われており、国益や企業経営を揺るがす懸念事項となっている。

一次被害者

  • 政府機関
  • 民間企業

脅威と影響

 気付かない間にスパイに潜入され、機密情報が外部に持ち出されていた。この様な事件がサイバー空間でも行われている。

 メールをシステムへの侵入手段とした標的型の攻撃は、最近の攻撃傾向として取り上げられることが多いが、実は10年以上前から存在する攻撃である。言い換えれば、攻撃による被害が顕在化し、騒がれ始めたのが、ここ3、4年と言うのが正しい。

 本攻撃の怖さは、「攻撃を受けていることに気付けない」、「攻撃が見えにくい」ところにある。また、影響は、情報システムの枠だけに留まらず、国家間の外交問題に発展している。

外交問題に発展

 2013年7月にワシントンで開催された「米中戦略経済対話」において、米国の副大統領から中国政府に対して「サイバー攻撃による窃盗行為を止めるように」強い要請がなされたと報じられた。この発言からも、米国政府が、サイバー空間における機密情報の窃盗に頭を悩ませている様子が窺える。

攻撃手口

 攻撃は、多様なテクニックを駆使して「計画的」かつ「戦略的」に行われる。多くの場合、下記のステップで攻撃が実行される。

  1. 計画立案
    攻撃対象とする組織を選定し、ウイルスを感染させるユーザーを調査するなどの攻撃計画を立案する。
  2. 攻撃準備
    ウイルス作成・標的型メールを準備する。
  3. 初期潜入
    標的型メールをターゲットユーザーに対して送付し、パソコンをウイルスに感染させる。中には、ウェブサイトやVPNサービス経由による侵入手段も確認されている。
  4. 基盤構築
    感染パソコンにバックドアを開設し、攻撃者との通信路を確保する。
  5. 内部侵入・調査
    リモートからバックドア経由でシステム内部を調査し、侵入範囲を拡大する。
  6. 目的遂行
    目的の情報を窃取する。場合によっては、データを改ざん、削除する。
  7. 再侵入
    開設してあるバックドアを通じて、執拗に再侵入が行われる。

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