• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ベネッセ事件で注目、知られざる社員監視の実態

会社パソコンは丸裸、削除データも復元可能

2014年7月23日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「不正が疑われる部長のメールの履歴を調べていたら、なんと不倫関係にある女性社員が同じ部署内にいることが判明しましてね。彼女が部長の不正行為のお手伝いをしてたんですよ」――。飲み屋で噂話をしているようだが、実は取材時の話。「フォレンジック」という技術を使った社内不正調査について、セキュリティー会社の幹部へインタビューした際のひとコマだ。

 フォレンジックは、正式にはデジタルフォレンジックやコンピューターフォレンジックと呼ばれる技術。主に、パソコンやサーバーなどに入っている電子データを収集・解析し、犯罪捜査や訴訟における原因究明や証拠集めなどの調査に使われる。

消去したはずのデータやメールも見えてしまう

 フォレンジックでは、電子機器のハードディスク内の保存データを解析するだけでなく、消去済みのデータやメールの復元、外部記憶装置へのコピーやプリントアウトなどの履歴まで、可能な範囲で復元して調べられる。

 このためフォレンジックは、防衛省や警察、国税庁や公正取引委員会など、様々な捜査機関で使われている。企業における社内調査の需要も増えており、セキュリティー対策会社などが企業向けに、フォレンジックサービスを提供している。

 筆者が取材したセキュリティー会社では、累計数百件のフォレンジック調査を手がけた実績がある。その6割近くが情報漏洩関連の調査。そのほか、不正会計やカルテルの調査、社内怪文書の作成者特定、盗撮者の追跡などの用途でフォレンジックサービスの依頼があるという。

 そのような依頼の中から一つの匿名エピソードとして語ってくれたのが、冒頭の話につながる調査案件だ。とある商社の男性部長が、取引先とグルになり、請求書の金額を不正に操作。一部をキックバックとして懐へ入れていた。この案件は、現場の社員からの密告により経営層がこの部長への疑いを強め、証拠を掴むためのフォレンジック調査の依頼をしてきたのだという。

コメント0

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「ベネッセ事件で注目、知られざる社員監視の実態」の著者

宗像 誠之

宗像 誠之(むなかた・せいじ)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日本経済新聞社産業部、日経コンピュータを経て、2013年1月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官