• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

男の優しさの勘違いをなくせ!

公共調達に女性活用企業を優遇、「ダイバーシティ調達」が始まる?

2014年7月31日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「女性管理職の数値目標を掲げているのに、女性自身の昇進意識が低くて昇進試験を受けようとしない」

 「今いる女性管理職は男性並みに制約なく働く人ばかり、若手女性のロールモデルになりにくい」

 「出産退職は少なくなったものの育児休業から戻った女性社員のパフォーマンスがなかなか上がらず、“ぶらさがり社員”化している」…。

 今こそ企業の女性活躍推進が注目されているときはない。政府は「2030」(「2020年に指導的地位に占める女性の割合を30%にする」という目標)を目指して企業に様々なプレッシャーをかける。「全上場企業に女性役員をひとり登用」「有価証券報告書における女性役員比率の記載」「女性登用の目標設定と自主行動計画を策定」と矢継ぎ早に企業に要請する。しかし、女性登用はなかなか進まない。今度は公共調達というツールを使用して女性登用を進めるというハードな取り組みも始める。

 これは公共調達や各種補助事業にあたり、積極的に女性活躍推進を取り組む企業を適切に評価するというものである。一般競争入札の実施の際、価格や技術の評価に加えて女性が活躍しているかどうかも評価ポイントとして加えるということだ。環境への影響が少ない製品を優先的に購入することを「グリーン調達」というが、その言葉にあてはめると、女性登用が進む企業を評価するという「ダイバーシティ調達」と言えるのかもしれない。その本格稼働が今年度から始まろうとしている。

 しかし、企業に取材すると、問題は山積している。冒頭に書いたのは、企業の人事担当者によく聞かれる声である。

 政府がこぞって女性活躍を押し進める今は、活躍したい女性たちにとっては千載一遇のチャンスである。しかし、間違ったベクトルに企業の女性活躍施策が打たれると、逆に「こんなに手厚く処遇しているのに、女性は昇進したがらない。女性のパフォーマンスが悪い。やっぱり女性はダメなんだ」と今度はバックラッシュが始まる危険性もある。

 女性活躍推進は一気呵成に行うこと。6年後の2020年なんてアッという間にやってくる。長期的な労働力不足を背景に性差を問わず優秀な人材を確保し登用することは、今後企業の生命線となる。ただし、奏効性の高い女性活躍施策を戦略的に打つことが肝要なのである。しかし、企業を取材していると“問題はそこではないのに…それをやるの?”と思うこともしばしばである。そこで今回は「日経WOMAN女性が活躍する会社ベスト100」ランキング上位企業の事例や、「女性の活躍の場の拡大」をテーマに開催された日本労務学会の研究報告などから、女性活躍推進のポイントを探ってみたい。

女性活躍を阻害する「男性の優しさの勘違い」

「男性の優しさの勘違いを反映した両立支援と職域限定が問題である」

 7月20日、札幌・北海学園大学で開催された第44回日本労務学会(会長・白木三秀早稲田大学教授/プログラム委員長・佐藤博樹東京大学教授)のシンポジウムにおいて、神戸大学の平野光俊教授はこのように発言した。

コメント8

「女性の活躍する組織の新常識」のバックナンバー

一覧

「男の優しさの勘違いをなくせ!」の著者

麓 幸子

麓 幸子(ふもと・さちこ)

日経BPヒット総研所長・執行役員

1962年秋田県生まれ。1984年筑波大学卒業。同年日経BP社入社。2011年12月まで5年間日経ウーマン編集長。2012年よりビズライフ局長に就任、日経ウーマンや日経ヘルスなどの媒体の発行人となる。2014年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

私の仕事は経営することではなく、リーダーであることです。

ジェンスン・フアン エヌビディア創設者兼CEO