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男の優しさの勘違いをなくせ!

公共調達に女性活用企業を優遇、「ダイバーシティ調達」が始まる?

2014年7月31日(木)

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 「女性管理職の数値目標を掲げているのに、女性自身の昇進意識が低くて昇進試験を受けようとしない」

 「今いる女性管理職は男性並みに制約なく働く人ばかり、若手女性のロールモデルになりにくい」

 「出産退職は少なくなったものの育児休業から戻った女性社員のパフォーマンスがなかなか上がらず、“ぶらさがり社員”化している」…。

 今こそ企業の女性活躍推進が注目されているときはない。政府は「2030」(「2020年に指導的地位に占める女性の割合を30%にする」という目標)を目指して企業に様々なプレッシャーをかける。「全上場企業に女性役員をひとり登用」「有価証券報告書における女性役員比率の記載」「女性登用の目標設定と自主行動計画を策定」と矢継ぎ早に企業に要請する。しかし、女性登用はなかなか進まない。今度は公共調達というツールを使用して女性登用を進めるというハードな取り組みも始める。

 これは公共調達や各種補助事業にあたり、積極的に女性活躍推進を取り組む企業を適切に評価するというものである。一般競争入札の実施の際、価格や技術の評価に加えて女性が活躍しているかどうかも評価ポイントとして加えるということだ。環境への影響が少ない製品を優先的に購入することを「グリーン調達」というが、その言葉にあてはめると、女性登用が進む企業を評価するという「ダイバーシティ調達」と言えるのかもしれない。その本格稼働が今年度から始まろうとしている。

 しかし、企業に取材すると、問題は山積している。冒頭に書いたのは、企業の人事担当者によく聞かれる声である。

 政府がこぞって女性活躍を押し進める今は、活躍したい女性たちにとっては千載一遇のチャンスである。しかし、間違ったベクトルに企業の女性活躍施策が打たれると、逆に「こんなに手厚く処遇しているのに、女性は昇進したがらない。女性のパフォーマンスが悪い。やっぱり女性はダメなんだ」と今度はバックラッシュが始まる危険性もある。

 女性活躍推進は一気呵成に行うこと。6年後の2020年なんてアッという間にやってくる。長期的な労働力不足を背景に性差を問わず優秀な人材を確保し登用することは、今後企業の生命線となる。ただし、奏効性の高い女性活躍施策を戦略的に打つことが肝要なのである。しかし、企業を取材していると“問題はそこではないのに…それをやるの?”と思うこともしばしばである。そこで今回は「日経WOMAN女性が活躍する会社ベスト100」ランキング上位企業の事例や、「女性の活躍の場の拡大」をテーマに開催された日本労務学会の研究報告などから、女性活躍推進のポイントを探ってみたい。

女性活躍を阻害する「男性の優しさの勘違い」

「男性の優しさの勘違いを反映した両立支援と職域限定が問題である」

 7月20日、札幌・北海学園大学で開催された第44回日本労務学会(会長・白木三秀早稲田大学教授/プログラム委員長・佐藤博樹東京大学教授)のシンポジウムにおいて、神戸大学の平野光俊教授はこのように発言した。

コメント8件コメント/レビュー

子どもが保育園に入れず待機児童となりやむなく産休育休含めてトータル2年休業させて頂き復職しましたが、ブランクは自分では正直感じません。確かに技術の進歩は目覚ましく知識のアップデートは必要ですが、長時間働けないので仕事の進め方は休業以前より効率を上げねばこなせなくなり集中力をフル稼働させてカバーするようになりました(結論を急ぎすぎるようになったのはたまに反省しますが、、)。長期間休むと頭がついていかなくなる、それも男性の思い込みではないですかね?むしろマインドが入れ替わった感じで働けますよ。(2014/08/01)

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「男の優しさの勘違いをなくせ!」の著者

麓 幸子

麓 幸子(ふもと・さちこ)

日経BPヒット総研所長・執行役員

1962年秋田県生まれ。1984年筑波大学卒業。同年日経BP社入社。2011年12月まで5年間日経ウーマン編集長。2012年よりビズライフ局長に就任、日経ウーマンや日経ヘルスなどの媒体の発行人となる。2014年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

子どもが保育園に入れず待機児童となりやむなく産休育休含めてトータル2年休業させて頂き復職しましたが、ブランクは自分では正直感じません。確かに技術の進歩は目覚ましく知識のアップデートは必要ですが、長時間働けないので仕事の進め方は休業以前より効率を上げねばこなせなくなり集中力をフル稼働させてカバーするようになりました(結論を急ぎすぎるようになったのはたまに反省しますが、、)。長期間休むと頭がついていかなくなる、それも男性の思い込みではないですかね?むしろマインドが入れ替わった感じで働けますよ。(2014/08/01)

大変参考になったに入れました。この記事を読んで、モヤモヤしていた霧が晴れたからです。■女性を労働者として活用する事と、女性管理職を増やす事って、実は相反するんですね。前者にポイントを絞るのであれば、女性の希望をより聞いてあげたり、フレキシブルな職場を用意したりという気配背はどう考えても必要不可欠でしょう。ただ、後者にポイントを絞るのであれば、そのような気配背はむしろ女性への逆差別となり、女性のキャリアにあらぬ傷をつけることとなる。■労働者としてと管理職としての女性活用にとってやるべきことが間逆であるにもかかわらず、そのような議論がされていないことは問題ではないでしょうか。安倍政権は明らかに女性を労働力として利用することを狙っています。配偶者控除削減などがその最たる証拠でしょう。(是非は別として。)なのに、その打ち上げ花火として女性官僚や管理職を増やすことを数値目標としている。■現政権には、スローガンとしてカッコイイ政策を取り敢えず掲げとけば良いという不真面目さを感じます。とりあえず「女性」と言っておけば何か生産的なことをしているような気分になり、本来は相反している労働者としての女性と管理者としての女性を一括りとして適当な政策をぶちあげているのでしょう。■にしても、十年前くらいはドラマの「僕の歩く道」みたいな、男であっても働くばかりが人生じゃない、家族など他にも大切な物がある、みたいな風潮がありましたけどそれは全て吹き飛んだんですかね。極度にマッチョな思考回路がエリートを中心として日本を覆っているのは正直、気持ち悪いです。(2014/07/31)

たしかに「早期復帰してバリバリ働きたい人」は男女抜きにして昇進しますよね。会社に貢献する気持ちも力もあるのですから。勘違いのやさしさなどではなくどんなに制度が冷徹に休みを取らせても「会社に迷惑」の気持ちが強いのでは。   一方では育児論の面から1年くらいは母親が付いてないと基本的信頼が形成できないとの指摘もあり。少子化対策の面からしっかり育児したい人も支援したい。いろいろな生き方働き方が女性のみならず男性も認められて初めて、人生を通してのキャリアというものが考えられると信じています。(2014/07/31)

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三品 和広 神戸大学教授