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技術で「障害者」という言葉をなくしたい

インド1000万人義足市場に挑む

2014年7月31日(木)

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 前回まで、僕が研究を進める「競技用義足」、「ロボット義足」について説明してきました(「足がない」ことが可能性を広げるロボット義足は世界に何をもたらすか)。もう1つ、今、僕が取り組んでいるのが「途上国向け義足」の開発です。

 きっかけは、インドのジャイプールフットというNPO(非営利法人)との出会いでした。ジャイプールフットは1975年から寄付を元手に安い義足を制作し、足を失った人に義足をタダで提供する活動を続けている団体です。

インドで義足を必要とする人は1000万人にも上るとされる

 僕が留学していた米マサチューセッツ工科大学(MIT)のラボメイトが1年間ジャイプールフットでインターンをしてインドから帰国した際、3000円ほどの義足を持って帰ってきました。

 その義足を見て、僕は大いに興味を持ちました。「僕だったら、同じ3000円でもっと良い義足が作れる」と思ったのです。

 先進国と途上国のものづくりは、技術、素材、人、カネと与えられた環境が全く違います。ただ、その与えられた環境の中でベストなものをつくろうとする姿勢は一緒です。米国で最先端のロボット義足をつくるのも、インドで3000円の義足をつくるのも、本質は変わらない。そう気付いて、自分のそれまでの研究をインドでの義足づくりに生かしたいと思うようになりました。

 インドでは、義足は高価なものなので必要なすべての人に行き渡っていないのが現状です。先進国に比べ、感染症や事故によって足を失うケースが多いにもかかわらず、です。

 現在、インドの義足ユーザーは約350万人。潜在ユーザー数は1000万人に達しているとも言われています。1000万人の人に対して自分の持つ技術が役立つ可能性があると気付くと、じっとしていられず、すぐに行動を起こしました。

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「義足というウェアラブル」のバックナンバー

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「技術で「障害者」という言葉をなくしたい」の著者

遠藤 謙

遠藤 謙(えんどう・けん)

ソニーCSL研究員

MITメディアラボにて博士取得。現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所研究員。ロボット技術を用いた身体能力の拡張に関する研究や途上国向けの義肢開発に携わる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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