• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

経営幹部が、経営者を無視したほうがいい理由

2014年8月20日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「経営者の判断を待ってないで、勝手に自分でやってしまいなよ!」

 僕は先日、とある会社の経営幹部に、こんなアドバイスをしました。

 いきなり前後の文脈なくこのアドバイスだけを聞いても意味がわからないかもしれません。解説しますと、この会社の経営者は非常に優秀です。だけど、はたから見ていると少し慎重派。その実力でもっと思い切ったこともできるのに。僕は常々そう思っていました。そして、さらにその部下である件(くだん)の経営幹部もまた優秀。本当にいい会社です。

 で、思ったわけです。その経営幹部に「イケイケになって、勝手にやっちゃえ」という背中を押すようなことを言ってしまおうと。

 その経営者の立場になれば、迷惑な話だと言われてしまいそうです。もう少し細かく解説させてください。

慎重派なリーダーに失敗体験を積ませる法

 カヤック内でチームを組成する時にもよくある話なのですが、たとえば、すごく慎重派なリーダーがいたとします。慎重なことは決して悪くないのですが、そういうリーダーは頭もよく、戦略性にも長けているので、しばしば「成功しそうなことしかやらない」という思考になるケースが多い。

 もちろん、明らかに失敗するであろうことを無理にやる必要はありません。ただ慎重派なリーダーは「成功するかどうかわからない」ということへの施策より、「成功が見えてそうな施策しかやらない」という選択を、優秀であるがゆえにしがちなのです。

 そんなとき、そのリーダーの下にあえてイケイケで無謀とも思えるようなチャレンジをするメンバーを入れて、「リーダーがいても勝手にやってしまえ」とたき付けることがあります。

 実際にその部下がチャレンジすると失敗することも多いのですが、僕はそれでいいんだと思います。

 そもそも慎重派のリーダーというのは、失敗をあまり経験していない傾向があります。きっと優秀であるがゆえに、成功する道筋が人より見えるし、見えるがゆえにそれを選択してしまうのでしょう。

 一方で、イケイケで無謀だとも思えるチャレンジをするリーダーというのは、失敗をしていないわけではなく、むしろ失敗経験は人よりも多くて、失敗しても忘れちゃうという特異な体質なのだと思います。

 どちらのタイプであってもよいと思いますが、最終的に大きく成長していくためには、失敗を恐れない、あるいは失敗してもへこたれない、そんな経験がリーダーにとっては重要です。そこで、リーダーが慎重すぎる場合、部下が勝手にやったことで失敗し、それを通して、リーダーとしての失敗体験を積ませてあげるのです。

コメント0

「ビジネスという“奇妙な冒険”」のバックナンバー

一覧

「経営幹部が、経営者を無視したほうがいい理由」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

短期保有者のいいようにさせたら、中長期で保有したいと考えている株主はどうなるのか。

貝沼 由久 ミネベアミツミ社長