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追悼、稀代の変人経営者

未来工業、山田昭男相談役の遺言

2014年8月4日(月)

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 「2カ月ぐらいしたらまたお会いましょう」

 「それまで生きていたらね。わはは」

 その時は、まさか本気で言っているとは思わなかった。

 岐阜県の電気設備資材メーカー、未来工業の創業者、山田昭男相談役を取材したのは今年5月13日のことだ。2日後には日経ビジネスオンラインで、「イノベーションを起こした男」として紹介した。最近のことなので、ご記憶の読者もいるだろう。

 だが結局、再会はかなわなかった。7月30日、山田相談役は多臓器不全のため死去した。82歳だった。心より哀悼の意を捧げる。

未来工業の山田昭男相談役。死去する2カ月半前に岐阜県の本社で撮影した(写真:陶山 勉)

「くだらない日本に納税しよう」

 山田相談役には、約2カ月に1度のペースで、日経ビジネスのコラム「異説異論」にご登場いただくことになっていた。5月にお会いしたのも、異説異論に載せる話を聞くためだった。確かに体調はあまり良くなさそうだったが、次回の取材まで生きているかどうか分からないと言われても、冗談にしか聞こえなかった。

 取材中も、冗談のような話が次々と飛び出した。

 「誰を工場長にするかでもめたので、候補者を集めて鉛筆を倒して決めた」「社員の名前を書いた紙切れをお盆に乗せて扇風機で飛ばし、一番遠くまで飛んだ者から課長に任命していった」「人間は猿と違って考える力がある。バカでも仕事を与えれば、それなりに成果を出す」「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)は禁止だ。時間と労力の無駄でしかない」「日本はくだらない国だ。ただ税金を収める価値はある」

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「追悼、稀代の変人経営者」の著者

吉野 次郎

吉野 次郎(よしの・じろう)

日本経済新聞社記者

1996年、日経BPに入社。2007年から日経ビジネス編集部で電機業界や自動車業界、企業の不祥事を担当。2015年4月から日本経済新聞社電子編集部に出向中。産業、経済事件を中心に取材・執筆する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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