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「新しい伝統」を作ろう

変化を強さに変えるために

2014年8月19日(火)

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 日経ビジネスオンライン読者の皆さん、今回は2週間ほどのご無沙汰でした。今日は「新しい伝統」についての話です。

 東洋大学水泳部での指導を始めて、1年少々が経ちました。今、我々が意識的に取り組んでいるのは「伝統を作る」ことです。

 もちろん東洋大学水泳部にもこれまで培われた伝統があります。ただし昨年から、萩野公介、山口観弘、内田美希といった世界レベルの大会で戦えるトップ選手と、私たちコーチ陣が加わったことで、一気に「かつてない体制」となりました。従来のやり方では対処しきれないことがいろいろ出てくる。そんな中で、「新しい伝統」を自分たちの手で作っていこうというわけです。

 伝統やルールと言うと「古めかしい」「堅苦しい」といったイメージを持ち、敬遠する人が、特に若い人たちには多い。しかし、長く受け継がれてきたものから学ぶことは少なくありません。私が学生時代に所属した早稲田大学の競泳部にも代々先輩から引き継がれてきた伝統があり、例えば目上の人に対する礼儀や組織における役割についてなど、多くを学びました。

 しかし一方で、長く引き継がれるうちに、単なる「行事」や「儀式」になってしまうものも出てくる。最初は、なぜそうすべきなのかの理由があり、理念が共有されていたはずですが、いつしか忘れ去られ、「なぜ必要か」を考えもしないまま、ただ実施されている――。そんな形骸化したルールが、例えば皆さんの会社にもあったりするのではないでしょうか。

 私たちが作ろうとしているのは、そうした「形式的な手順書」ではありません。自分たちのチームが状況の変化に対応し、しっかり機能して、それぞれのメンバーが成果を上げるためにはどうすればいいのか。それを皆で考え、必要なことを共有化していこうという試みです。

変化に対応するために、自らが変わる

 とはいえ、いざ自分たちで新しいルールを作るとなると、何かあるたびに「こんな時はどうする?」とあれこれ議論し、「なぜこれが必要なのか」といった理由を整理していくわけですから、一事が万事、スムーズには運びません。

 私が「こうしよう!」と言えばパッと決まるわけですが、それでは意味がない。大事なのは、部員が自分たちの課題を自ら認識し、自分たちで解決していく習慣をつけることです。話があらぬ方向に進んでしまった時の修正などは適宜しながら、極力、部員たちの議論に任せる。時に「うう、じれったいなあ!」などと思う場面も多々ありますが、そこはぐっと言葉を呑み込んで見守る。「安易な答えより、考えるきっかけ」こそ、コーチが大事にすべきことだと心しています。

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「「新しい伝統」を作ろう」の著者

平井 伯昌

平井 伯昌(ひらい・のりまさ)

競泳日本代表ヘッドコーチ

北島康介、中村礼子、寺川綾、加藤ゆか、上田春佳を五輪メダリストに育てた競泳トップコーチ。リオ五輪でセンターポールに日の丸を掲げるべく、荻野公介、山口観弘らを指導中。東洋大学准教授、水泳部監督も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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