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シャープが目指すあの最古企業

創業1400年超、金剛組に見る企業永続の「意味」

2014年8月5日(火)

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 大阪市内を南北に走る幹線道路、谷町筋。雨の7月上旬、その沿線で、韓国か中国からと思われる10人ほどの観光客の団体が、熱心に何かを撮影していた。

 観光客がカメラを向ける先に目をやると、そこには1kmほど南に今春全面開業した、地上300mの超高層複合ビル「あべのハルカス」の威容が浮かぶ。しかし、彼らの目当てはもう1つあった。ハルカスを背景に、通りに建つこげ茶色の小さなビルに掲げられた、1枚の袖看板を写真に収めることだ。

 看板には「株式会社 金剛組」とある。神社や仏閣の建築工事を手がける金剛組は、飛鳥時代の西暦578年に創業し、1400年を優に超える歴史を誇る日本最古の企業だ。1990年代のバブル期に事業拡大に走ったツケで経営危機に陥ったが、2006年に大阪市の中堅ゼネコン・髙松建設の支援を受けると、現在も8組120人の専属宮大工を抱え、寺社建築の老舗としてその看板を受け継いでいる。

 聖徳太子の命により、日本初の官寺である四天王寺建立のため百済から3人の工匠が招かれ、そのうちの1人、金剛重光が初代当主となったのが金剛組の発祥とされる。朝鮮半島と縁があることもあり、大阪市天王寺区にある四天王寺の境内に近い同社のビルには最近、アジアから多くの観光客が記念撮影に訪れるようになった。

シャープの“一番の最優先課題”

 その金剛組からハルカスを通り過ぎて南に10分ほど車を走らすと、今度はシャープの本社ビルが見えてくる。阿倍野区長池町は、関東大震災で被災した創業者早川徳次氏が、1924年に「早川金属工業研究所」を設立して再起の一歩を踏み出した地だ。2013年3月期まで2期連続で巨額赤字を計上したシャープは現在、昨年6月に就任した髙橋興三社長のもと、経営再建の真っただ中にある。

 「僕らにはファーストプライオリティーが3つある。1つ目は、(銀行や投資家に約束した)中期経営計画をやり遂げること。2つ目は、5年、10年と会社を運営していける事業を作ること。でも、“ファースト・ファーストプライオリティー”は、シャープが次の100年、200年、300年、1000年続いていけるようなDNAを根付かせることだ」。こう語る髙橋社長は、金剛組に関する書籍に目を通し、社内でも企業永続の模範として同社について言及することがあるという。

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「シャープが目指すあの最古企業」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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