• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

なぜ「データと対話」しなければならないか(その2)

東京五輪と言えば…どの東京五輪?

2014年8月7日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 某外食情報サイトの方から、「野村さん、うちのサイトの検索窓に一番多く投入される単語が何か分かりますか?」と聞かれたことがあります。

野村:「さぁ、何でしょう。飲み会の幹事さんが、仲間とリーズナブルにおいしく楽しめる場を見つけようというのですから、まずは場所と、個室があるか、禁煙か、逆に喫煙可か、みたいな条件ですかね。場所の指定なら、鉄道の駅くらいの粒度で指定しそうだから、一番乗降客が多くて飲み屋も多い“新宿” あたりが最多の検索キーワードでしょうか」

検索サイト担当者:「それが何と、“ビール”なんですよ! 全検索キーワードの20%超を占めることもあります」

野村:「えぇ!? そんな無意味な! 絞り込もうという目的意識で、検索の途中結果を眺めつつ条件を次第に増やし、候補を減らそうとしてシステムと対話するのが普通のユーザーではないんですか?」

検索サイト担当者:「いやぁ、普通の人は、そんなに合理的に理路整然と考えてネットを使うわけじゃないみたいですよ。いま、欲しいな、いいな、と思ったら、何となく頭に浮かんだ短い言葉を入れる、という人の方が多いみたいです」

 宴会場を選ぶその時、何となく頭に連想され、浮かんできたもの(例えば“ビール”)をそのまま検索ワードにする人が多い。この示唆を得た時の新鮮な驚きと衝撃は今でも鮮明に覚えています。IT屋がトップダウンに考えたモデルを、コンシューマー向けサービスに押し付けてはいけない、と悟った瞬間でもありました。

 データの母集団がどうなっているか分からない状況で、自分の狙いを他からどう差別化するか論理的に考え、その場で対話的に獲得した諸条件を総合的に最適に満たすために、中間結果を目視しながら最短距離で、効率よく絞り込む。そしてその結果と理由=「なぜ良い店であるか」を1ダースくらいの条件で表現するなどして同僚に説明し、判断を正当化する。このようなユーザーは「少数派」である、という前提でサービスは作らないと、そのサービス事業者は倒産してしまうことでしょう。

コメント0

「Dr.ノムランのビッグデータ活用のサイエンス」のバックナンバー

一覧

「なぜ「データと対話」しなければならないか(その2)」の著者

野村 直之

野村 直之(のむら・なおゆき)

メタデータ株式会社社長

NEC、MIT人工知能研究所、ジャストシステム等を経てメタデータを創業。ビッグデータ分析、ソーシャル活用、機微情報の匿名化ソリューションなどを提供中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員