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ヨドバシが野菜販売を開始

ECの進化が導く、小売りの未来

2014年8月8日(金)

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 8月6日、我が家にこんな段ボールが届いた。

 天面には「チルド」「生もの」「依頼主の希望により、午前中にお届けします」といったシールが貼られている。封を開けると、ホウレンソウ、小松菜、ルッコラ、ミニトマト、ゴーヤ、ナス、カボチャ、ニンジン、ジャガイモ、キュウリなどがぎっしりと詰められていた。

 兼業農家を営む妻の実家からの贈り物……ではない。私はその2日前の8月4日、とあるEC(電子商取引)サイトでこの生鮮野菜の詰め合わせセットを注文していた。私が人生で初めて、ネットで購入した生鮮野菜である。

封を開くと、わずかに土の香りがした

 利用したサイトは家電量販大手、ヨドバシカメラのものだ。特に対外的な発表などはなかったため、よほどの同社ファンでもない限り、ご存じの方はほぼいないだろう。同社は今年の6月にひっそりと生鮮野菜の取扱いを始めた。

 品目は、私が購入した2980円(税込み)のセットと、3980円のセットの2つだけ。送料は他の商品をヨドバシのサイトで購入する時と同様、かからない。品数の少なさからして明らかにまだ実験的な段階ではあるが、紛れもなく同社による「生鮮食品への参入」に当たる。

 商品は生産者である茨城県笠間市の農業生産法人「ヴァレンチア」から、日本郵便の「チルドゆうパック」で直接送られてきた。ヴァレンチアの池之上透社長によれば、「ヨドバシの物流センターは一切通していない」という。

 つまりヨドバシは、現状では受注の取り次ぎをするだけで、野菜を仕入れるわけではない。米アマゾン・ドット・コムの「マーケットプレイス」と呼ばれるモデルと同じだ。

 野菜は午前中までに受注すれば当日、それ以降ならば翌日収穫し、鮮度を保つためにあらかじめ数時間以上冷やしてから段ボールに詰め、購入者に送る。今は実験中のため、1日の受注件数を10件に限っているという。

 セットの中身は、収穫の見込みに応じて変える。ヴァレンチアが毎日、野菜の生育状況を見極め、翌日の収穫量に応じてヨドバシ側にセットの中身を通知。ヨドバシはそれを受けて、通販サイトの表記を書き換える仕組みだ。

 それにしてもなぜ、家電量販店であるヨドバシが生鮮野菜なのか。

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「ヨドバシが野菜販売を開始」の著者

中川 雅之

中川 雅之(なかがわ・まさゆき)

日本経済新聞記者

2006年日本経済新聞社に入社。「消費産業部」で流通・サービス業の取材に携わる。12年から日経BPの日経ビジネス編集部に出向。15年4月から日本経済新聞企業報道部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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