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選手のパフォーマンス、どこまで許せるか?

西武・秋山のバック宙から阪神の「グラティ」まで

2014年8月22日(金)

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 勝者は驕るなかれ。スポーツは礼に始まり、礼に終わる。この精神は洋の東西を問わず、プロ、アマ、全競技に共通したもの。対戦相手を「リスペクト(敬意を払う)」するのは、勝敗を競う以前の問題だ。ところが昨今、プロ野球をはじめ各競技でマナーの乱れが目立つ。

 昨秋の楽天-巨人の日本シリーズで、巨人・ロペスが怒った。楽天・田中将大に土をつけた第6戦で同点2ランを放った時だ。ベースを回りながら、田中に向けて大声で叫んだ。詳細は明らかでないが、田中に2三振を食らった第2戦の遺恨があった。この試合で毎回の12三振を奪った田中は、叫び声を上げながら派手なガッツポーズを繰り返した。

 自らを鼓舞するものなら別だが、叫び声は相手を見下した暴言と受け止められかねない。だから、大リーガーは相手に向けて叫ばない。ロペスが本塁打でお返しをした時に、その怒りをぶつけたのは田中の叫び声付きのガッツポーズと似たりよったりの行為。「ざまあ見ろ」と言い合ったような印象だった。

大リーグでは「ご法度」

 三振奪取でのガッツポーズは、日本でならよく見られる光景で、日本ハム時代のダルビッシュも「吠える」ような叫び声付きで派手にやっていた。だが、大リーグでは反発されると忠告され、今ではくるりとセンター方向へ体を反転して、相手に目立たぬようにやっている。

 打者のマナーにも、投手と同じような縛りがあるのだろうか。

 例えば、西武・秋山幸二(現ソフトバンク監督)のあの「バック宙ホームイン」は、今ならどう評価されるだろうか。外国人勢はどう受け止め、どう反応するだろうか。

 日本シリーズ史上、ただ一度だけ8回戦にまでもつれ込んだ1986年の西武-広島戦。広島市民球場での最終戦、広島が2対0とリードした六回に秋山は同点2ランを放った。その時、本塁手前で鮮やかなバック宙を見せて同点のホームを踏んだ。

 このシリーズで秋山は不振だった。それだけに、起死回生の同点2ランを放って喜びが弾けたのだ。試合前から自らを奮い立たせるために、「ホームランを打ったらやる」と、バック宙ホームインを僚友に予告していた。それぐらいの意気込みでないと、この激闘シリーズは勝てないと、首脳陣も稚気溢れる行動を黙認した。

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「選手のパフォーマンス、どこまで許せるか?」の著者

浜田 昭八

浜田 昭八(はまだ・しょうはち)

スポーツライター

アマからプロまで野球一筋半世紀という超ベテランのスポーツライター。現場取材にこだわり続けて、今日も記者席から白球を追う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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