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1億年たつと日本とハワイは合体

2020年には1mmの精度を達成する測量技術の進歩

2014年9月1日(月)

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 前回のコラムでは、近年の先端技術に支えられた動く地球の測量が、地震予測の有効な手段となりうることを紹介した。

 読者の多くは、測量の先端技術と言っても、それがストレートに地震予測につながらないと思うかもしれない。しかし、前回にも紹介したGNSS測量などの人工衛星を使った技術発展は、地球の形や高さの基準をより正しくとらえることになった。大陸移動の状況も、詳細に知ることができる。

 今回のコラムは、これらを分かりやすく解説することで、測量の先端技術が、実は地震予測をするために重要な情報を提供していることを紹介する。つまり、測量技術はストレートに地震予測につながっているのだ。

地球の形は南北が短い回転楕円体

 地球そのものの形が国際的に統一されたのは、1980年代のことだ。

 意外にも最近のことに思われるかもしれないが、それは、地上だけでなく人工衛星を用いた正確な測量がなされた成果と言える。ここでは、その歴史を少しばかり振り返ってみたい。

 最初に地球の形を決める測量がなされたのは19世紀だった。東西・南北の方向に長い距離の三角網を組み、地球の半径を計算する。そこから、地球の南北の半径は、東西の半径に比べ約298分の1だけ短い回転楕円体だと判明した。

 そのなかで、世界的によく使われ、緯度・経度の基準になっていたものは3つある。まず、1841年にドイツ人のベッセルが測量したベッセル楕円体。これは、ドイツ系の国および日本が過去に採用していた。

 次いで、1856年にインドの測量局が測量したエヴェレスト楕円体。これは、インドやタイなどが採用していた。そして、1866年に米国のクラークが測量したクラーク楕円体。これは、北米で採用されていた。

 だが、当然ながら、地球の形が異なると国際的には困ることが多い。そのため統一の努力がなされ、1979年、国際測地学協会(IAG)・国際測地学および地球物理学連合(IUGG)が、「GRS80(Geodetic Reference System 1980)」と呼ばれる地球楕円体を定めることになった。

 日本は、この「GRS80」を世界測地系として2002年に採用した。これに基づいて日本は、「測地成果2000」と呼ばれる緯度・経度を定めている。

 東日本大震災で日本の経緯度原点が変動したため国土地理院は「測地成果2011」として緯度・経度を定め直した。

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「1億年たつと日本とハワイは合体」の著者

村井 俊治

村井 俊治(むらい・しゅんじ)

東京大学名誉教授

公益社団法人日本測量協会会長、地震科学探査機構顧問。1963年東京大学工学部土木工学科卒業、1983年東京大学生産技術研究所教授、2000年東京大学定年後、東京大学名誉教授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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