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3Dプリンターは「今さら」か?

2014年8月29日(金)

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 「今さらじゃない?」

 日経ビジネス9月1日号では「号砲!3D生産競争」を特集した。編集部で議論を始めた今年の6月、社内外の何人かの第一声は冒頭のようなものだった。3Dプリンター製の銃を作った男が銃刀法違反などで逮捕された直後だったが、多くの人が3Dプリンターに対して抱く印象は「今さら」だった。

 であれば、「今、特集する意味があるのか」という根本的な疑問にぶつかる。結果的には無事ゴーサインが出たものの、これを考える過程で様々な人から多様な3Dプリンター観を得ることができたので、記事にまとめたい。

3Dプリンターは「今さら」なのかを探る(写真:川口太藏)

 まず、「今さら感」を醸し出している要因を突き止めることから始めた。

 1つは自明である。2012年10月に日本語版が発刊された『MAKERS 21世紀の産業革命が始まる』(クリス・アンダーセン著)だ。過去にも「ロングテール」や「フリーミアム」というコンセプトを打ち出してきたアンダーセン氏の新作は日本でも大ヒット。この本の中で「4種の神器」の1つとして紹介した3Dプリンターに、大きな注目が集まった。

 マスコミもこれに乗じて、連日のようにテレビ番組や紙面で3Dプリンターに関する情報を伝えた。顔をスキャンして3Dプリンターでフィギュアを作成する様子など、飽きるぐらい見せられた人は多いのではないか。米社の特許切れによって3Dプリンターへの参入企業が増え、ビックカメラやヤマダ電機が続々と数万~十数万円の機種を扱うようになったこともブームを後押しした。それから2年近く経っていたので、「今さら」と感じたのだろう。

 もう1つの理由はもっと時間軸が長い。そもそも2年前のブームでさえ「なぜ今さら」と思っていた人たちだ。実は、筆者はこちらに属する。2000年代後半、家電メーカーなどの開発現場の取材をさせてもらうと、大抵、3Dプリンターが1台か2台置いてあった。乳白色の模型を前に、「外部に頼みたくない機密性が高いモノは社内で試作するんだよ」と教えてもらった。3DCAD(コンピューターによる設計・開発)が浸透した2000年代に「試作マシン」として3Dプリンターを取り入れた製造業は日本でも少なくない。

 この2つを荒っぽくまとめるならば、前者は3Dプリンターでフィギュアやおもちゃを作る光景を見飽きた人たち。後者は3Dプリンターを以前から試作現場で活用してきた人たちだ。フィギュアと試作。この2つから進展がなければ、今特集を組む意味はない。

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「3Dプリンターは「今さら」か?」の著者

佐藤 浩実

佐藤 浩実(さとう・ひろみ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社で電機、機械、自動車を6年間取材。13年4月に日経ビジネスへ。引き続き製造業を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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