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世界で広がる「脱LCC」の波

競争のステージが変わった航空業界

2014年9月4日(木)

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 「そもそも、なんで売上高850億円の航空会社が総2階建ての超大型機を買おうと思ったのか。あまりにも身の丈に合わない買い物だろう」

 7月末、航空機メーカー大手のエアバスは国内3位の航空会社、スカイマークと結んだ超大型機「A380」の売買契約をキャンセルした。エアバスは今後、スカイマーク側に対して、約700億円の違約金を求めるとしている。

 ニュースが報じられた直後、スカイマークは2014年4~6月期の単独決算を発表。57億9500万円の最終赤字となり、決算短信には「継続企業の前提に関する重大な疑義を生じさせるような状況が存在しております」という一文が添えられた。企業の存続に黄信号が灯った瞬間だ。

 経営悪化の打開策として、スカイマークは不採算路線からの撤退を発表。不採算路線の運航による資金の流出を防ぐ狙いだが、それでもスカイマークは今なお経営の独立性を貫くのが難しい状況に陥っている。経営危機が明るみになった後は、アジア最大のLCC(格安航空会社)グループ「エアアジア」がスカイマークの支援を検討中だと報道されるなど、国内外の航空各社が同社の動向に目を光らせている。

日経ビジネスのインタビューに答えるスカイマークの西久保慎一社長

 日経ビジネスでは、問題が表面化してから、本誌やオンラインでスカイマークの問題を掲載してきた。なぜスカイマークがA380の購入に踏み切ったかという点についても、同社の西久保慎一社長の単独インタビューを掲載し、その背景を説明している(「スカイマーク『国内線だけでは行き詰まる』」)。

 そのうえで、本誌2014年8月11日・18日号時事深層「スカイマーク、経営危機の真因」では、エアバス側がスカイマークとの契約解除に至った真因と考えられる、スカイマークの杜撰な事業計画についても迫った。

 両記事や、1998年のスカイマーク就航当初から同社の経営を分析してきた航空経営研究所の赤井奉久所長による寄稿「スカイマークはどこで道を誤ったのか」によると、スカイマークのA380導入計画がいかに途方もない計画だったかということは分かるだろう。

 「背伸びをしすぎた結果だ」。国内外の航空関係者は、スカイマークの顛末をこう評価する。確かにA380の購入は背伸びをしすぎだろう。今回の経営危機は、西久保社長の経営判断ミスによるものと言えるはずだ。

 しかし一方で、世界の動きを見ると、スカイマークの判断は決して航空業界のトレンドに逆らうものではないことも分かる。

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「世界で広がる「脱LCC」の波」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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