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スマホで検索、そのまま発言?

情報はネットでスイスイ…で、その先の考えは!?

2014年9月17日(水)

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 月に一度開催される企画部の定例会。6月から配属されたA君は、今日で3回目の出席となります。人数は20人程度と、かなり大規模の会議です。

 一通りの報告が済むと、部長が切り出しました。「最近ビッグデータという言葉をよく聞くが、要は何なんだ?」。

 すると新人A君が間髪おかず、「ビッグデータというのは、一般のデータベースでは処理しきれない大量のデータを指し…」と、説明を始めたのです。みんなからもちょっと注目を浴びています。

 「ほう、よく知ってるね」

 「あ、今スマホで調べました」

 「なるほどね、でも一般論を言われても、まだよく分からないな。もしビッグデータをわが社が活用するとしたら、どのようなことが出来るかな?」

 「それは…ここには書かれていないので分かりません」

 「いやいや、例えばの話でいいんだよ」

 「いや、分かりません」

 A君、途中までの勢いが全くなくなり、うつむいてしまいました。

 会議の後、上司のBさんが、A君に聞きました。

 「何で分からないって言ったの? せっかく部長が興味持ったんだから、君なりのアイデアを言えばいいのに」

 「だって、みんなの前で間違ったこと言いくないんです」

 Bさんは心の中で「合ってるも間違ってるも無いんだけどなー」と、つぶやきました。

 A君は、結局スマホで検索した情報を読んでいるだけで、書いてある内容を本当の意味では理解しておらず、自分の仕事にあてはめて考えてもいません。考えること、つまりアイデアを出すことを促されても、自分が間違えることを恐れて、やっぱり考えようとしません。

 「少しくらい考えろ!」と言いたくなってしまいます…よね。でも、ここでもいつもと同じです。一呼吸置きましょう。

与えられることが当たり前!?

 いま上司の役割を持っている方の多くは、子供のころにはコンピューターやネット環境などが存在していなかったはずです。子供同士で遊ぶときにはみんなで「何しようか?」と相談し、時には身近にある道具を使って、自分たちでオリジナルの遊びを創ることもあったのではないでしょうか。また、ちょっと難しい知識については、それを知るための情報がどこにあるかをひたすら考え、きっとあの人なら知っているとか、きっとあそこにあるという“仮説”を持って、近所の物知りのおじさんに聞いたり図書館を探したりしたものです。あてが外れて振り出しに戻るという失敗経験も少なからずあったことでしょう。

 一方で、今の新人君世代は、ものごころついたころからコンピューターゲームがあり、ゲームを始めとした遊びが簡単に手に入りました。私の子供も小さいころに、自宅に友達が来て遊んでいるはずなのに、やけに子供部屋が静かなのでのぞいてみると、頭を寄せ合って寝ころびながら、各々持っている携帯ゲーム機で“別々の”ゲームに熱中している、なんていうこともありました。

コメント3

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「スマホで検索、そのまま発言?」の著者

越野 孝史

越野 孝史(こしの・たかふみ)

“こと”づくりアドバイザー

1958年福井県生まれ。83年立教大学経済学部卒業、同年大日本印刷入社。85年ドゥ・ハウス入社、同社取締役などを経て現在大阪を本拠とするマーケティング会社に所属。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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