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「自宅公開VTR」に見え隠れする自己PR術

2014年9月9日(火)

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 バラエティやトーク番組の企画でやたらと繰り返される自宅公開VTR。「親近感を出したい」当人と「覗き見興味」の視聴者の需給関係が一致しているからこそ流行るのだろうが、ここには様々な自己PR術が隠されている。その手練手管と時たまの稚拙さを考えてみる。

なぜ自宅公開VTRは重宝されるのか

 タレント・俳優がバラエティやトーク番組に出る度にやたらと自宅公開VTRを挟みたがるようになったのはいつ頃からなのだろう。おかげでピーター(池畑慎之介)の別荘をもう4回くらい見た気がする。

 私は彼のちょっとした知人よりもピーターの別荘のディテールを知っているし、自分の親友宅よりもピーター邸に馴染みを持っている。一度もパリへ行ったことなど無いのに、裏通りにある名物パン屋のクロワッサンが昼前には売り切れてしまうことを知っている、というのが情報社会の利点なのか欠点なのかは分からないけれど、同じように、そこかしこに溢れる自宅公開VTRによって、私たちは色んな人の自宅を否応にも知らされている。

うっかり消し忘れたテレビにモザイク

 プライベートに近ければ近いほど、それを親近感として素直に咀嚼する視聴者のために、自宅公開VTRは繰り返される。パンをこねる。愛猫とたわむれる。ずっとここでDVDを見ています、とソファーを映す。

 こうして無難に終わるときもあれば、「趣味で集めている亀グッズです」が3点くらいしかなかったり、「趣味は読書です」と本棚を映せば「○代にやっておくべきこと30」的な自己啓発書がずらりと並んでいたり、うっかり消し忘れたテレビに映る他局の番組がモザイク処理を施されていたり(モザイクがかかっているが人物の配置で「ごきげんよう」だと分かる)、どこかでボロが出る。

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「「自宅公開VTR」に見え隠れする自己PR術」の著者

武田 砂鉄

武田 砂鉄(たけだ・さてつ)

ライター/編集者

1982年生まれ。2014年9月、出版社勤務を経てフリーへ。ネット、雑誌で芸能人評や文化論、音楽、時事コラムを執筆中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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