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地球から太陽まで電源コードを伸ばしたら?

アーティストの脳の中をのぞかせる鈴木康広のノートの世界へ

2014年9月19日(金)

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鈴木のノートより~地球から電源コードがするすると伸びている

 コンセントは、電気というエネルギーを電気製品に供給するための穴だ。ならば、大きなエネルギー問題を抱えている地球は、するすると電源コードを伸ばして、膨大なエネルギーを発し続けている太陽にプラグを差し込んでしまえばいいではないか――。そんなことを想像させる光景をスケッチしたノートを見たのは、水戸芸術館現代美術センター(水戸市)で開催中の『鈴木康広展「近所の地球」』の展示室の一角だった。

ものに新たな役割や存在感を付与する作品を制作

 2001年に東京造形大デザイン学科を卒業した鈴木は、東大先端科学技術研究センターに助手や研究員として在籍しながら、世の中にある様々なものの性質やスケールを捉え直して、新たな役割や存在感を付与するようなアート作品を制作してきた。

 数メートル高の白いポールの上部から、開いた目と閉じた目を表裏に描いた葉っぱの形の紙をたくさん降らせてあたかも目がまばたいているように見せる「まばたきの葉」。この作品が羽田空港ビルを舞台に展開した「空気の港~テクノロジー × 空気で感じる新しい世界~」で利用客を楽しませたのは09年だった。翌10年に開かれた「瀬戸内国際芸術祭2010」では、瀬戸内海を走った「ファスナーの船」が話題になった。ファスナーの形をした船の航跡が衣服に見立てた海を開く作品だ。

 今回の水戸では、それらの作品や映像のほかに、鈴木のノートが多数展示されている。砂時計のように時間を計ることができる穴あきスプーン、足の甲を滑り降りるような形に作った滑り台、渦を巻いた銀河のように見えるクリップなど、アーティスト、鈴木康広のノートは「脳内風景」とでも呼ぶべき自由な発想のスケッチで埋まっている。時間や宇宙のような大きな場とスプーンやクリップなどのごく身近な物を自然に結びつけているのが、スケールの大きさと親しみを同時に感じる理由だろう。

クリップの形から生まれたと見られるスケッチがノートに。探せば、いろいろなところに宇宙があるのかもしれない

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「地球から太陽まで電源コードを伸ばしたら?」の著者

小川 敦生

小川 敦生(おがわ・あつお)

多摩美術大学美術学部芸術学科教授

日経マグロウヒル社(現・日経BP社)入社後、日経アート編集長や同社編集委員を経て、日本経済新聞社文化部へ。美術担当記者として多くの記事を執筆。2012年4月から現職。専門は美術ジャーナリズム論。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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