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かつてカヤックが出した「貧乏ゆすりを科学するプロダクト」は正しかった

2014年9月17日(水)

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 さて前回、閑話としてこの夏(2014年8月)僕が心に残った映画と漫画について書きました。そして今回はその続きで、この夏心に残った本1冊について記したいと思います。

■2014年前半 残った本1冊:『データの見えざる手

 さて、前回映画と漫画に対する僕自身のスタンスを解説することから入りましたので、今回も少々述べたいと思います。本に関しては月に20冊~30冊ぐらいは読んでいるでしょうか。厳選してというよりは乱読タイプ。なんとなく手当り次第に読んだり、信頼できる人が勧めたりするものは大体読んじゃうタイプ。それに最近は献本を読むだけで月に10冊ぐらいは行ってしまう気もします。仕事柄、ジャンル的にはビジネス書が多いですが、なんだかんだと似たようなことを書いているビジネス書が多いので、新鮮味はあまりないのが正直なところ。

 そして僕が本に求めていること。それは、映画や漫画には完全に娯楽で感動を求めているのに対して、本には自分の価値観を変えてくれたり、視座を高めてくれたりするような機会を期待しています。小説に関しては映画や漫画と同じスタンスになりますが、ビジネス書は完全に「得られるものがあったか?」だけで判断。そして自分が過去にそういう本を出版しているということもあり、ついつい書き手目線、経営者の本であれば経営者目線で見てしまうのも事実です。

今年上半期でも良かった本

 そんな中で、この夏、心に残った本が『データの見えざる手』です。これは、この上半期ベスト3に入るかもしれません。前回の記事では、取り上げた漫画と映画に関して、中身の解説はせず雰囲気だけの説明で完全に押しきりました。というのも、娯楽系のものはネタバレすると、見るときの感動が薄れるので書きづらいのです。一方、こういったビジネス書の類はある程度解説してもOKかなと思うのです。なぜだかわからないけど。

 で、この本、データマイニングをこの先人類の未来を明るくするため、ポジティブにどう活用していくかというイメージを一気に広げてくれた本なのではないかと思います。

 著者は自らを実験体として、何年もの間ウェアラブル端末により腕の動きを測定しているのですが、そこから分かったことが衝撃的です。人間は自分で自分の1日の活動を自主的に計画してその通りに動くことができると思っていたら、実はそうではない!1日の動きというのは結局のところ、あらかじめ神様が(とは言っていませんが)決めた活動範囲におさまってしまうという事実。

 これは衝撃です。いままでの時間管理術とは何だったのか。もちろんこの事実を知った上での管理術は飛躍的に今後向上するでしょうけども、一方で僕みたいな時間管理術等の行動マネジメントに全く興味がない人間にとっては、結局何をやってもやらなくても、人間の行動は物理学的な観点からすると同じ活動量しかなかったんだという話はずいぶん勇気づけられる話です。

 というのっけから頭をガツンとやられるテーマからスタートするのですが、その後も驚きの連続で。中でも人の動きと幸福度への関連性を出す実験結果から、幸福感を科学的に作り出すということへの論理展開はワクワクしっぱなしでした。

 宗教と科学は今後相反するものではなく近づいていく。このような話はよく聞きますが、宗教が幸せになることに取り組んでいる組織だとしたら、科学もやっぱりそこに行きつくのかと。

 つまり幸せは科学によって人為的に作り出せるのです。

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「かつてカヤックが出した「貧乏ゆすりを科学するプロダクト」は正しかった」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長