• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

首都圏水没 巨大公共事業「スーパー堤防」の光と影

“水害平和ボケ”の首都をどう守るのか(2)

2014年9月19日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 本格的な水害を忘れ、“平和ボケ”した東京。首都を守るため、いま行政が取り組むプロジェクトのひとつが、通称「スーパー堤防」と呼ばれる、高規格堤防の整備だ。周辺地域を大きく巻き込む事業だけに強い推進力が求められるが、現状はどうなのか。現場には、十分な権限が与えられているのだろうか。“防災の鬼”が、荒川下流河川事務所で聞いた。

前回に引き続き、取材に協力してくれた藤枝調査課長(上)と丸山水防・品質確保室長(中)に加え、ここからは「スーパー堤防」事業に携わる西山沿川再開発課長(下)も参加してくれた

 前回に引き続き、国土交通省荒川下流河川事務所で話を聞くチームぶら防。“防災の鬼”、防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏は、これまでの常識ではイメージできなかったような豪雨が各地を襲っているいま、首都・東京を守るために進行している巨大事業に興味津々だと語る。

 「僕は決して、何でもかんでも『公共事業どんどんやれ』という主義なわけでもないし、このビッグプロジェクトに反対している周辺の地権者の方々がいることも承知しています。政治的・社会的な面でまで、誰もがもろ手をあげて大賛成するとは思っていません。

 しかし、安全を作っていくという、防災的・工学的な見方に立ってみれば、スーパー堤防事業というのは、近年、劇的に変化している気象環境から、住民の生命を守るための重要な治水事業計画だと評価できると思うんです。

 この事業は、東日本大震災の巨大津波のあと、被災各地で行われている堤防の整備と市街地のかさ上げ事業に、形の上で非常によく似ていますよね。思うに、これは決して形式だけのことではなくて、巨大災害、ここでは水害が発生する前に、都市と河川のハード面を、まちづくりとして一体的に整備しようという事業理念にも、相通じるところがあるんじゃないでしょうか」

 議論を進める前に少し、前回のおさらいをしておこう。国交省が整備に取り組む「高規格堤防」、通称「スーパー堤防」は、まったく新しいコンセプトの巨大堤防だ。既存の堤防のように、河川と市街地などの間に、山の稜線のようにそびえ立つのではない。河川周辺の市街地自体を盛り土し、高く持ち上げてしまおうというもの。発想の大転換とも言える一大事業だ。

 だがその一方で、関連する地権者も多数になり、さまざまな生活・交通インフラとも調整しながら計画を進める必要があり、非常に複雑で難しい事業でもある。

 ここからは、前回から取材に対応してくれている、藤枝調査課長と丸山水防・品質確保室長に加え、スーパー堤防事業に取り組む最前線の担当者である、西山沿川再開発課長にも参加してもらい、話を聞いた。

コメント4

「渡辺実のぶらり防災・危機管理」のバックナンバー

一覧

「首都圏水没 巨大公共事業「スーパー堤防」の光と影」の著者

渡辺 実

渡辺 実(わたなべ・みのる)

防災・危機管理ジャーナリスト

株式会社まちづくり計画研究所代表取締役所長、日本災害情報学会理事、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク理事長。国内外の災害現場からジャーナリスティックな提言を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

水原 央

水原 央(みずはら・よう)

ライター/劇作家

東京大学理学部数学科卒業後、ライター、劇作家、ラジオ・パーソナリティとして活動する変わり種。現在は科学の知識を活かして地震や防災の問題をわかりやすく伝える記事を志し、奮闘中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トップの身の丈が組織の限界を作る。

多田 荘一郎 GEヘルスケア・ジャパン社長兼CEO