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「70点の資料」のどこに注目するか

2014年9月24日(水)

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<アドラーの名言>

人の行動の95%は正しい行動である。
しかし私たちは「当たり前だから」とそれを無視してしまう。
わずか5%しかない負の行動に注目してはいけない。

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(小倉広、ダイヤモンド社)より

「足りない30点」と「できている70点」

 「資料が出来上がったので、チェックしてもらえますか」

 部下が声をかけてきました。どれどれ、見てみようか…。あなたは資料を手に取り、読み始めます。パッと見ただけでも、明らかな間違いが1カ所。わかりにくい表現が2カ所。抜け・漏れが1カ所あります。どうやら70点ぐらいの出来栄えのようです。

 そんな時、あなたは部下にどのようにフィードバックするでしょうか。

 この場合、ほとんどの上司は「できていないところ」に注目します。「ここはダメ」「このように直しなさい」と指導して、「はい、やり直し。できたらまた持ってきて」。こうしてコミュニケーションが終了する場合が多いのではないでしょうか。

 さて、この場面、視点を部下に切り替えてみてみましょう。

 部下はどのような気持ちで上司のフィードバックを聞いているでしょうか。「なるほど! 確かに自分が間違っていた。指導のお陰でもっといい資料が作れるぞ!」と前向きに捉えるでしょうか。それとも、「ダメ出しばかりされて、落ち込むな。できていないところもあったけど、できているところだってたくさんあったはずなのに…。なんだかやる気がなくなってきちゃったな」と元気をなくすでしょうか。

正の注目、負の注目

 今から20年以上前、平社員の部下だった私は、明らかに後者でした。つまり、やる気をなくす方。上司に仕事をチェックしてもらうたびに、いつもこう思っていたのです。

 「70点の資料だとしたら、できていないマイナス30点をあげつらうのではなく、できている70点の方をほめてくれよ! そうすればもっとやる気が出るのになあ。なぜ、上司はできているところをほめてくれないんだろう?」

 アドラー心理学では、できていない点に注目することを「負の注目」、できている点に注目することを「正の注目」と呼んでいます。そして、相手を「勇気づける」ためには負の注目をやめ、正の注目を行うことが大切である、と教えています。

 1人でも多く「使える部下」が欲しい――そんな切実な思いを抱えながら、日々、部下の育成に心を砕くマネジャー。だが、多くの場合、その育成法は間違いだらけだ。「ほめて育てる」「叱って育てる」「教えて育てる」といった“常識”がいかに的外れか。「教育の心理学」とも言われるアドラー心理学の視点から、“本当に効く”部下育成術を伝授する。

コメント3

「アドラーの名言に学ぶ部下育成のヒント」のバックナンバー

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「「70点の資料」のどこに注目するか」の著者

小倉広

小倉広(おぐら・ひろし)

組織人事コンサルタント

小倉広事務所代表取締役。組織人事コンサルタント、アドラー派の心理カウンセラー。大学卒業後、リクルート入社。ソースネクスト常務などを経て現職。対立を合意に導く「コンセンサスビルディング」の技術を確立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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