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中曽根康弘元首相、小泉内閣を語る

憲法改正が最重要、10年以内にできる

  • 日経ビジネス編集部

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2014年9月25日(木)

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日経ビジネスはこの9月に創刊45周年を迎えた。それを記念し、世相を彩ってきた“時代の寵児”20人を選び、彼らへのインタビュー記事を再掲する。それぞれの“肉声”から、今にも通じる様々な教訓を読み取れるだろう。

(注)記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

2001年7月2日号より

 国鉄など旧公社の改革を断行した中曽根内閣時代。党内基盤は脆弱ながら国民的支持が大きい点で小泉内閣と共通する。戦後政治の総決算を掲げた、構造改革の先輩が小泉内閣を語る。「失われた10年」を日本人が漂流した時期と見る。構造改革より憲法改正が課題と説く。

(聞き手は本誌編集長、野村 裕知)

20世紀で終わった永田町的政治

中曽根 康弘(なかそね・やすひろ)氏
1918年生まれ。東京帝国大学法学部政治学科卒業。47年群馬3区から衆院議員(民主党)初当選。59年科学技術庁長官として初入閣。67年運輸大臣、70年防衛庁長官、71年自民党総務会長、72年通産大臣兼科学技術庁長官。74年自民党幹事長。80年行政管理庁長官、土光敏夫・経団連名誉会長を第2次臨調会長に招聘。82年内閣総理大臣に就任。87年任期満了により戦後3番目の長期政権(1806日)の幕を閉じる。現在、衆院議員。(写真:清水 盟貴)

 まず、小泉純一郎首相をどう評価されていますか。

 21世紀型の新しい首相、21世紀型の新しいタイプの政治方式が今生まれつつあると思います。20世紀型の政治というのは政党間の取引、党内の人間関係、利害関係で動いてきました。ところが、戦後の個人主義的な教育を受けた人たちが60歳近くになって、戦前の教育を受けた我々の時代とは国民意識も違ってきました。インターネットや携帯電話が発達した結果、意思表示も速く簡便になってきました。

 そういう状況変化で21世紀型の政治は大統領型政治の時代になります。今までの永田町とか、自民党内の派閥とかにあまり重点を置かない。私自身が大統領的首相と言ってそれを多少破りました。小泉君は私以上にそれを破った大統領型首相で、民論を背景にして政策を推進していく。本人が意識しているかどうか分かりませんが、21世紀型の政治をある程度意識しながら新しい分野を開こうということだと思います。

 中曽根さんは約40年前に、首相公選制を主張されていました。当時は少数派でしたが、小泉首相が今、実行に移そうとしています。

 そう。私が言う首相公選制の一番の急所は、国民と首相が直結して両方が責任を直接分かち合うシステムであることです。ところが、今の議院内閣制は直結性がなくて、中2階段階。国会があって、談合とか取引で首相が決まっているから国民が意識しない首相が出てきたり、あるいは国民意思が中断される。そういうことが何回もあり、そこに腐敗も起きた。それを破ろうというのが私の意思で、小泉君は似たような考えできていると思います。

 首相公選制と天皇の役目という点は、中曽根さんはどんなふうに折り合いをつけておられるんですか。

 この問題はもう解消していると思います。天皇は歴史的、文化的な蓄積の上にできている、権威の象徴です。昔の天皇で実権を握ったのは景行天皇ぐらいまで。軍刀を握った天皇は明治、大正、昭和3代で、あとは笏しゃくを握っていました。天皇が権威的統合ならば、首相は権力的統合をやるんです。

支持率はある程度は大事。
だが、政治家がすべきは
仕事を残すことに尽きる

 小泉内閣は約85%という高支持率を誇っています。中曽根政権は末期でも支持率は50%近くありました。支持率は実際の政策運営でどの程度の力になるのでしょうか。

 支持率はある程度大事な要素です。21世紀型の政治は国民の支持を背景に自分の党内、あるいは国会の各政党に圧力を加えて、法案を通し、政策を推進していくタイプなんです。ただし、いざ法案を通し、あるいは予算を成立させることになると、これは国会内の作業に入るので、そこで議院内閣制的総理という役目がまた出てきます。私の場合、大統領的首相という役と議院内閣的総理という1人2役を非常に意識していました。

 私は初めから(大統領的首相を)意識していましたから、一面においてポピュリスト(大衆迎合主義者)です。小泉君もポピュリストなんです。だけど、ポピュリストに終わっていないんだ。日本の国家をどうするかという基盤的な観念を持っているんです。

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