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話には「イントロ」と「サビ」がある

2014年9月25日(木)

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 私は何かを説明する際に、なるべく「たとえ話」を使うようにしています。そこで今回は、会話を「カラオケ」にたとえて考えてみたいと思います。

 以前にもお話しした通り、多くの人は会話する時に「伝えること」ばかり考えていて、「聞くこと」を意識していません。これはカラオケにたとえると、「自分が歌うことばかり考えていて、他の人の歌を聞こうとしていない」ということです。他の人が歌っている時、聞くことよりも自分が歌う曲を探すのに一生懸命になっていませんか? カラオケボックスの中を冷静に観察してみると、みんな歌うことばかり考えているのがよく見えて、なかなか面白いものです(笑)。会話する時も、これと同じ状態になっているわけです。

 実は、会話ではもっとひどいことが行われています。他の人が歌おうとしている曲のイントロを聞いて、「ああ、この曲いいよね。私が歌いたい!」とマイクを奪って歌ってしまったら、奪われた相手はどう思うでしょうか? 間違いなく腹を立てることでしょう。でも実際の会話では、こうしたことがよく起きています。かく言う私自身も、危うくマイクを奪いそうになったことがあります。その経験をお話ししましょう。

思わずマイクを奪いそうになった経験

 私は現在49歳です。この年齢になると昔が懐かしくなるのか、SNSなどを使って学生時代の旧友と連絡を取り合うことが多くなりました。そうしてある友人と再会した時のことです。彼が「辻口、久しぶりだね。オレさあ、この間、高尾山に登ってきたんだよ」と話し始めました。

 突然ですが、皆さんは高尾山が「世界一の山」なのをご存知ですか? 高尾山は毎年260万人以上が訪れる「年間登山者数が世界一の山」なのだそうです。私はこのことをつい最近まで知りませんでした。年間登山者数が世界一ということは、ビジネスで言うと「世界一集客している」と表現できます。「東京都下にある599メートルしかない小さな山が、世界一集客している」というのは、とても興味深くありませんか?何となく、高尾山が我々中小企業を応援してくれているように感じられて、私はすっかり嬉しくなりました。

 私はこの話を聞いてから、「いいことを知ったぞ。どこかでこの知識を披露したいなあ」とウズウズしていました。だから、友人が「高尾山に登った」という話を聞いて、すぐに「知ってるかい? 高尾山って世界一の山なんだよ」とうんちくを語りたくなりました。

 でも、その時に少しだけ我慢しました。何故なら、その友人が高尾山に登ったというのが少し意外だったからです。彼は、「元祖オタク」という感じのタイプで、学生時代は文化部に所属。私が知る限り完全なインドア派でした。その彼が山に登ったことに違和感を覚えて、「へーえ?山登りなんかするんだ。意外だね」と少し話を聞いてみることにしました。

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「話には「イントロ」と「サビ」がある」の著者

辻口 寛一

辻口 寛一(つじぐち・ひろかず)

クロスロード株式会社 代表取締役 コミュニケーション・コンサルタント

コミュニケーション・コンサルタント。「サ ポーティブリスニング」を提唱。「聞くこと」 から始めて対話力を強化する教育と、それに よってホワイトカラーの生産性を向上させる コンサルティングを提供している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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