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失敗からいかに学ばせるか

2014年10月1日(水)

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<アドラーの名言>

「まだ無理だ」と思っても、やらせてみる。失敗しても「今度はうまくできるはず」と声をかけることが大切なのだ。

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(小倉広、ダイヤモンド社)より

「言われた通り」では反省なんかしない

 今から20年以上前、私がまだ20代の会社員だった頃のことです。当時、私の上司だった佐藤課長(仮名)は、どちらかというと世話焼きであり、仕事の仕方を細かく指導してくるタイプでした。私はそんな佐藤課長と二人三脚で販促プランを練り上げました。そして、いよいよ実行に移すことになったのです。すると・・・

「小倉、例の件、ここに気をつけろよ」
「そうそう、あの仕事はこうやった方がうまくいくぞ」
「××さんに電話しておけよ」

 こんな指示が次から次へと飛んできました。私は初めこそ「親切な課長だな」と感謝していたのですが、やがて、あまりの細かさにうんざりし、反発心が湧いてきました。しかし、それでも、事細かな指示や命令はやみません。私はふてくされ、「はいはい、わかりました。課長のおっしゃる通りにやればいいんでしょ。 私は単なるロボットですから」という態度で仕事をするようになりました。

 結局、2人で考えた販促プランは、たいした成果も出せずに終了しました。しかし、私は全く反省しませんでした。なぜならば、私は佐藤課長の言う通りにやっていただけだからです。失敗したのは、私のせいではありません。すべて課長の指示の結果です。私は当時、真剣にそう考えていました。ですから、私はこの仕事から学ぶということは一切ありませんでした。私にとって、何の経験にもならなかったのです。

 では、もしこの販促プランが成功していたら、どうでしょうか。 残念ながら、これも全く経験にはならなかったでしょう。

 実際、私は佐藤課長の指示・命令に従い、操り人形として仕事をこなして、大成功したことがあります。しかし、この時も全くうれしくありませんでした。なぜならば、仕事の成果はすべて課長のものであり、私のものではない、と思ったからです。

 失敗するにせよ、成功するにせよ、上司の言いなりでこなした仕事は経験にも学びにもならない。だからこそ、上司は部下に細かく指示・命令してはならない。私は部下の立場で過去の経験からそのように学びました。

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「失敗からいかに学ばせるか」の著者

小倉広

小倉広(おぐら・ひろし)

組織人事コンサルタント

小倉広事務所代表取締役。組織人事コンサルタント、アドラー派の心理カウンセラー。大学卒業後、リクルート入社。ソースネクスト常務などを経て現職。対立を合意に導く「コンセンサスビルディング」の技術を確立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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