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京大エースはプロ野球でも活躍できるか

文武両道の球人ヒストリーをひもとく

2014年10月3日(金)

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 初の京都大学出身プロ野球選手が誕生するかが話題になっている。関西学生野球リーグに所属する京大のエース、田中英祐が10月23日に行われるドラフト会議で指名されそうだ。少年時代からこの道ひと筋で過ごしてきた野球エリートに交じり、この英才はどんな活躍を見せるのか。併せて、過去の秀才プロ野球選手の軌跡もたどってみたい。

 田中は180センチ、75キログラム、最速149キロの速球とキレのいい変化球を投げ込む右の本格派。甲子園大会出場とは縁遠い兵庫の進学校・白陵高から京大工学部へ進んだ。

 すぐに頭角を現し、投手陣の柱となった。最上級生になった今年春の活躍は素晴らしく、関西学院戦で1失点の完投勝ち。同志社大戦では完封勝ちして、勝ち点を挙げるのに貢献した。

 アマ最後のシーズンになるこの秋も、9月27日からの同志社大戦で3連投、春に続いて勝ち点を挙げた。1回戦では自ら先制2点三塁打を放って4-3の完投勝利。2回戦は救援失敗で黒星がついたが、3回戦では先発して、同級生の冨田真吾投手の好救援につないだ。3連投目はトレーナーと相談して2イニング、50球以内の投球制限を設けて臨んだ。将来に向けて故障対策も怠りない。

 それに先立つ9月15日の近大戦は1-2で惜敗したが、延長11回を完投し、近大打線を苦しめた。京大は残る関学大戦に、2000年秋以来の勝ち点2と最下位脱出をかける。

 田中が3年生の頃から、試合にはプロのスカウトが姿を見せるようになった。4年生になるとその数が増え、京大初のプロ野球選手誕生は現実的になった。田中もプロ志向を表明し、同志社戦の前にプロ志望届を出した。

 これで、球団の最終チェックにも熱がこもる。阪神は球団社長・南信男が白陵高の先輩でもあり、獲得にとりわけ熱心だという話が伝わった。このところ補強に力を入れているオリックスも強い関心を示し、球団本部長・瀬戸山隆三(元ダイエー、ロッテ球団代表)が、自ら球場へ足を運んだ。どの球団も「異色選手」扱いではなく、「実力派・田中」を高く評価している。

 だが、いざドラフト指名となると、どの球団も慎重になるだろう。「受験勉強に疲れた、ひ弱い国立大生」というイメージは田中にない。スタミナには本人も自信を抱いているが、何かと時間的な制約の多い理系の学生である。自主トレで鍛えてはいても、試合終盤には疲れからフォームのバランスを崩しがちだ。

 プロ志向を明かしてからは、「自分を見る周囲の目が変わってきた」と言う。難関京大の門をくぐり、野球を学生生活のアクセント程度にとどめておけば、研究者や教育者としての未来は開ける。「何を好んで、リスクの高い世界へ飛び込むのか」という声が耳に届く。

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「京大エースはプロ野球でも活躍できるか」の著者

浜田 昭八

浜田 昭八(はまだ・しょうはち)

スポーツライター

アマからプロまで野球一筋半世紀という超ベテランのスポーツライター。現場取材にこだわり続けて、今日も記者席から白球を追う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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