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習近平とプーチンが揃って国連総会を欠席した理由

2014年10月2日(木)

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 9月24日、ニューヨーク。

 バラク・オバマ米大統領が国連総会で演説をし、“3つの脅威”を挙げた。現在アフリカ大陸で蔓延しているエボラ出血熱、クリミアを力で併合したロシア、そしてイラクやシリアでテロ行為を繰り返す“イスラム国”である。

 米国務省で国連を担当するある担当官はこれについて以下のように解説する。「エボラ出血熱は国際協調で対処していくしかない。イスラム国に関しては、オバマ大統領がすでに空爆の決断をしている。問題はウクライナだ。欧州の各国はウクライナ問題を解決するため米国に政治的リーダーシップを期待している。プーチン大統領とは建設的な対話をするのが困難な状況だ。ロシアとの仲介役を中国に任せるのもなかなか現実的ではない」。

孤立を避けたいロシア

 このコメントに呼応するかのように、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と、中国の習近平国家主席が揃って国連総会を“欠席”した。

 今年7月の段階で、クレムリンは「9月の国連総会にプーチン大統領は出席しない」旨を公式に表明している。各国の首脳が一堂に集結する国際舞台で孤立する事態をプーチン大統領は避けたかったのだろう。冬が迫り、ガス需要が高まる“季節風”もプーチン大統領の自信を高めさせているのだろう。ウクライナをはじめとするヨーロッパ諸国にとって、ロシアからの天然ガス供給が停止する事態は痛手となる。ロシアにとっては逆にタイムリーな外交カードとなるに違いない。

習近平が「対ロ制裁には永遠に組みしない」と発言

 「分からないのは中国が何を考えているかだ」前出の米国務省国連担当官がワシントン市内で筆者にこう漏らした。

 習近平国家主席はなぜニューヨークへ赴かなかったのか? この疑問を巡って、中国の共産党関係者や政策ウォッチャーの間で意見が分かれている。それらは大まかに3つに色分けできる。

  • (1)そもそも、国連総会に国家主席自らが出向く必要などない。外交部長が参加するのが筋である。
  • (2)10月1日の国慶節(建国記念日)が迫っている。習近平国家主席のスケジュールは過密で、ニューヨークまで行く時間も余裕もない。
  • (3)プーチン大統領の顔を立てるため。欧米諸国が一致団結してロシアを批判する場に習近平国家主席が同席すれば対ロ外交で選択肢を狭めてしまう。

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「習近平とプーチンが揃って国連総会を欠席した理由」の著者

加藤 嘉一

加藤 嘉一(かとう・よしかず)

国際コラムニスト

現在米ハーバード大学アジアセンターフェロー。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。中国版ツイッター(新浪微博)のフォロワー数は150万以上。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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