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第7回 シリコンバレーをやる気にさせる社内食堂

2014年10月3日(金)

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シリコンバレーは、次々と革新的な製品やサービスを生み出していく。そうした元気のいいテクノロジー企業がいずれも力を入れているのが、社内食堂(カフェテリア)だ。ただ、どんな食べ物を出すのか、無料にするのかしないのか、並べ方などは企業文化が反映された違いがある。アップルはもちろん、数多くのシリコンバレー企業を取材してきた『沈みゆく帝国』著者のケイン岩谷ゆかり氏が、各社のカフェテリアをリポートする。

 元気のいいシリコンバレーのテック企業で働くといろいろお得なことがあるのだが、そのひとつが、役得などと言われる福利厚生である。よく聞くのは、マッサージや専用の通勤バス、ビリヤード台などだ。

 だが、一番人気が高いのは食べ物関係だろう。食事や間食が会社負担で好きなときに食べられるようになっているところがたくさんある。そのような企業を何社か見学させてもらったので、どのような食べ物が用意されているのか、ご紹介しよう。それぞれに会社の文化が反映されていて、なかなかにおもしろい。

魅力的な社食なら社員に長時間働いてもらえる

 フェイスブック本社には、寿司屋とフィルズコーヒー、カフェテリアと食事のできるところが3カ所用意されている。豊富なメニューを誇るカフェテリアは無料、寿司屋とフィルズコーヒーも会社の補助が受けられる。2014年6月に株式を公開したカメラ機器のゴープロにもカフェテリアがある。フェイスブックに比べるとつましい感じが否めないが、それでも、温かいメニューに新鮮野菜のサラダバー、各種サンドイッチが用意されているし、価格も安い。ロサンゼルスの人気ベーカリー、ラ・ブレアの小さめバゲットにターキー、ブリーチーズ、焼きリンゴ、じっくり炒めたタマネギをはさみ、クランベリーソースと粒マスタードのアイオリをかけたサンドイッチがあったが、これがたった4.99ドルなのだ。

フェイスブックのカフェテリアの料理

 会社負担による食事の提供が爆発的に広がっているが、これには理由がある。お昼やおやつで社外に出ていけば、その分、仕事の時間が減ってしまう。会社によっては、ランチを食べられる店が近くにあまりない場合もある。食事を提供すれば社員は社内にとどまり、結果的に働く時間が長くなったりするわけだ。社員が長い時間働くようにと、朝食や夕食まで提供する会社も少なくない。カフェテリアに社員が集まれば他部署の人と顔見知りになるチャンスが増え、その結果、社内の風通しがよくなることも期待できる。

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「第7回 シリコンバレーをやる気にさせる社内食堂」の著者

岩谷ゆかり

岩谷ゆかり(けいん・いわたに・ゆかり)

ジャーナリスト

東京生まれ。ジョージタウン大学外交学部卒業。2006年にウォール・ストリート・ジャーナルへ転職し、東京特派員を経てサンフランシスコでアップル担当として活躍。ジョブズの肝臓移植など数々のスクープで有名。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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