• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ことわざを独自に再解釈することのススメ

2014年10月8日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

キツネに憑かれる

   言い伝えや、ことわざには必ず何かしらの意図や根拠があったりするものです。僕は面白法人カヤックの経営を通して、感心することが時々あります。今回はそれを少々紹介してみます。

  動物霊が人間に憑依してしまうような状態を指すのでしょうか。自分が小さい頃にこの表現を聞いたときは何だか恐ろしくて、コックリさんとかも怖くてできませんでした。それと同時に、なぜキツネなんだろうと不思議に思っていました。

 でも、なんとなく今はわかります。人は誰かに対して恐怖を感じ、それが転じて攻撃的になったり、その人を説き伏せようとしたりと一方的になるとき、よくみると顔がキツネ顔になっています。別の表現をするのであれば目が逆三角になっているともいえます。僕は相手がこのキツネのような顔をするという場面を何度も経験しました。そして、この顔になっている場合は要注意です。相手は明らかにこちらに攻撃心を持っていることが多い。そして、そういうときは冷静な判断が働いていません。何をいっても悪くとられてしまい、コミュニケーションがかみ合いません。たぶん昔の人はこの顔をもってキツネに憑かれたと評したのではないでしょうか。僕も知らず知らずのうちにキツネ顔にならないよう気をつけたいものです。

果報は寝て待て

 もともとの意味を調べてみると、良いことも悪いことも人事を尽くした後は天命に任せて寝て待つだけ。という意味なんですね。

 僕はずっとこの言葉に関して「寝ていると良いことが起きるよ」という意味だと思っていました。どういうことか勝手に合点がいっていたので、それについて解説します。

 その前に、そもそも会社において経営者の精神状態がどの程度重要なのか、という話をしたいと思います。僕自身の解釈においては重要ですので。よく上場企業の経営者から、驚くほど自社の株価は、自分の精神状態と比例する(強気なときは高く、弱気なときは低い)という話を聞きます。この話は、「鶏が先かと卵が先か」という問題と一緒で、実際に強気だから株価が高くなるのではなく、高いから強気になるのだという風にも聞こえます。ですが、それだけではなく、確かに運気を呼び寄せるための精神状態というのがあるような気がするのです。

 そもそも、ある程度の規模の会社経営者になると、現場の仕事がどんどんなくなってきますし、事業も各事業部長が率いることになりますので、必ずしも自分がどうこうすれば業績がよくなるというわけではない側面がある。そうなってくると自分の役割とは何なのか?を追求していくと、泰然自若としていることや、祈りを込めること、覇気を皆に伝播させること。そういった目に見えないものに対する価値こそが自分の1つの仕事なのではないかと思えてきます。そういう形での会社への貢献の仕方もあるのだなということです。当然、実際にお祈りだけしていればいいという意味ではありません。やることをやって打つ手は打つことが大前提です。その上で、そこから先は目で見えない世界に入るという話で。だからこそたとえば、著名な大経営者が毎朝木刀を何回も振ったりするのでしょう。僕もまだ志半ばの経営者ではありますが、なんとなくつかんだ気がします。いや、木刀を振る気はないんですがね。

 これは肉体的な健康に関しても同様です。おそらく責任を負う立場になればなるほど、心身ともに健全であることは決して自分のためではなく、他人のためだということに気づく。であれば、決して不摂生はできないし、独自の健康法を身に着けていく。そのような思考へと立場が変えていきます。で、何が言いたいかというと、そういった一見、会社の業績とは関係ないと思うようなことへの価値を最も敏感に感じ、そこにすら努力する必要性があるのがリーダーの役割だということなのですが、そう考えると、実は睡眠時間も結構重要だなと。なんせ、人間は1日の結構な時間を寝ているわけです。であれば寝ているときの精神状態も結構重要。つまり寝る前にあまり頭を悩ますような問題について考えて暗くなってはいけない。むしろ楽しいことだけを考えたりするようできるだけ努める。そうするとその状態で眠りに入っていきますので、寝ている間にいい思考エネルギーが充満し、寝ている間に会社にもいいことが起きているというわけです。これが「果報は寝て待て」という言葉の由来か。僕はそんな風に勝手に解釈しています。

コメント0

「ビジネスという“奇妙な冒険”」のバックナンバー

一覧

「ことわざを独自に再解釈することのススメ」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

誰もやらない領域を根気強く続けられるかが成功の秘訣。

田坂 正樹 ピーバンドットコム社長