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米中の間でインドが複雑な動きを見せる理由

米印関係に安定をもたらす日本の役割

2014年10月9日(木)

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 8月末から9月の終わりまでの間、インドを巡って大きな動きが見られた。

 まずインドの新首相となったナレンドラ・モディ氏が訪日した。その直後にはオーストラリアのトニー・アボット首相が訪印。さらに、9月末にはモディ首相が訪米した。同時期に、インドの大統領がベトナムを訪問している。これらの訪問・首脳会談において、中国を念頭においたものと考えられる安全保障協力に関して話し合いが持たれた。9月半ばからは、インドとアメリカが共同軍事訓練を開始している。

 同じ時期に印中国境では、中国軍がインド領内の2カ所(カシミール地方とシッキム州)に侵入。そのうちの1カ所には1000人規模の軍隊を投入してインド軍とにらみ合い、道路も建設した。この侵入事件は、9月30日に中国軍が撤退することで終息した。中国軍はさらにインド洋でも、スリランカに潜水艦を寄港させインドの懸念を増大させた。

 ただ同時期に、中国の習近平国家主席が訪印、友好ムードを演出してもいる。そしてインドは、中国やロシアが主導する上海協力機構への加盟を申請したのである。

 これだけの動きがわずか1カ月の間に起きるのは珍しく、注目すべきことと言える。これらの動きは日本にとってどのような意味があるのだろうか。

地域の位置関係
※白地図より筆者作成

より明確になりつつあるインドの対中懸念

 インドの新政権の動きは一見すると不明瞭だ。日米豪やベトナムと安全保障協力を進める一方で、上海協力機構に加盟するなど、中国との良好な関係を構築しようと努力している。インドはすべての国と同じように良好な関係を維持しようとしているように見える。

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「米中の間でインドが複雑な動きを見せる理由」の著者

長尾 賢

長尾 賢(ながお・さとる)

未来工学研究所研究員

2001年、学習院大卒。自衛隊、外務省勤務後、学習院大学大学院でインドの軍事戦略を研究、博士取得。現在、未来工学研究所研究員と日本戦略研究フォーラムの研究員、学習院大学東洋文化研究所客員研究員。専門は安全保障、インド。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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