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ビジネスに欠かせぬ「都市地図」、50年の変遷

街の目印は、都市銀行からコンビニに

2014年10月9日(木)

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 世の中には、地図を好む人もいれば、地図を苦手とする人もいる。地図を見てさまざまな想像を膨らませる人もいるが、行き過ぎると、架空の地図を描く人もいる。そのいわば極点にいる一人が、空想地図作家の今和泉隆行さんだ。(そう聞いて、いきなりその正体を知りたくなった方はこちら)。

 上の“中村市”の地図は、今和泉さんの頭から生まれた「空想地図」だ。ロゴマークなどもすべてオリジナルで、どの街のどのエリアがどんなプロファイルを持ち、どんな歴史を経てきたかも、ちゃんと考えてある。完成度が高すぎて、この画像では逆に凄さが分からない。ぜひ、拡大してご覧いただきたい。

地図はその場所の「バランスシート」でもある

 地図はそのエリアのある時点での歴史の断面、財務諸表で言えばバランスシート。

 空想地図を充実させるために、小学生の頃から「本物の街はどうなっているのか」を“取材”してきた今和泉さんは、いつしか、地図からその街の歴史、人の動き、商業集積、ひいてはその変化を読み解けるようになっていったという。このあたりは『みんなの空想地図』に、いきいきとまとめられている。

 今回から不定期で、今和泉さんに「地図」からはじまる様々な事象、ビジネスをルポしていただく。まずは、営業やマーケティング情報の基礎であり、仕事と最も近い地図、「都市地図」の来し方と行く末を、最大手の昭文社さんにお伺いしてきた。

 ちなみに今和泉さんに「都市地図の使い方」をお聞きしたところ、「そうですねえ、行ったことのない都市の地図を見ては、どこが最も人が集まるのかな、この市街地の賑わいはどのくらいかな、と予測するのになくてはならないものですね」とのこと。なるほど。無理に例えるなら、「BSを読み込むうちに、PLが見えるようになってきた」、というところ?(編集Y)

****************

 地図は、学校で習う官製の地形図だけでなく、さまざまな地図があります。今回は、道路や鉄道、交通規制、商業施設等、生活に密着した情報を都市地図にフォーカスしたいと思います。最近はネット地図を見る機会が増えましたが、インターネットが普及する以前は、都市地図は多くの人が必然的に見ていました。さまざまなニーズを汲み取って発達してきた都市地図にスポットライトを当ててみたいと思います。

 地形図は、地形や植生、官公庁の情報は詳しいものの、商業、交通関連の情報に関しては疎いのが実情です。昭文社の都市地図は、コンビニやガソリンスタンドのロゴが書いてあり、実際に街を歩く際にとても便利ですが、どういう経緯でそれを入れたのか、今のネット地図の基礎ともなり、そして、ネット地図も実はまだ追いついてない、都市地図のキモ/鍵に迫っていきましょう。お話を伺ったのは、昭文社経営企画室広報担当の竹内渉さんです。(今和泉)

都市地図は、高度成長と共に生まれた

今和泉:都市地図はいつ頃から作り始め、どのように発展してきたのでしょうか。

竹内渉さん(以下竹内):都市地図を作り始めたのは1960年代、日本の高度成長とともにエリアを拡大してきました。大きなニュータウンができれば、新住民の日常生活や配達に支障が出ないよう、できた所から地図を整え、70年代は、都市化の進展に合わせて、次々と営業所を作り、都市地図を作っていくというローラー作戦を展開、80年代には現在の形が全て出揃いましたね。

今和泉:当時のメインユーザーは、どのような方だったのでしょうか。宅配の業者さん、とかですか?

竹内:いや、まだ宅配は始まっているかいないかの段階でしたから、郵便局員や官公署の職員など、地域をくまなく回る人がヘビーユーザーでした。実は、住民の方も主要ユーザーだったんです。「初めてニュータウンに住むにあたっては、まず都市地図を買う」と。駅までの道や役所、スーパーを知るのに必要な情報だったのです。あとは、今でも変わりませんが、選挙や不動産、中小の商店が出店を検討する際には、圧倒的に都市地図が使われてます。

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「地理人 今和泉隆行の 仕事はすべて地図から始まる」のバックナンバー

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「ビジネスに欠かせぬ「都市地図」、50年の変遷」の著者

今和泉 隆行

今和泉 隆行(いまいずみ・たかゆき)

地理人

1985年鹿児島市生まれ。7歳ごろから、実在しない都市の地図(空想地図)を描き始める。大学では地理学、まちづくりを専攻し、教育系NPOにも関与。現在は空想地図の製作を中心に「地理人」として活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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