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心筋梗塞で倒れるなら何県が良いか?

救急科を始めるため200億円借金した薩摩の異端児

2014年10月9日(木)

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最高時速314kmで空をかっ飛ばす「アグスタAW109」(イタリアのアグスタ社が開発・製造)。新幹線に匹敵するスピードで医療スタッフを救急患者の下に送り届ける

 「心筋梗塞で倒れるとしたら、どこで倒れるのが良いかご存じですか?」

 桜島を一望できる城山観光ホテル(鹿児島県鹿児島市)。朝食後のコーヒーを飲みながら、アステラス製薬の元社長、竹中登一氏はおもむろに尋ねてきた。10年ぶりに再会した竹中氏はやはりユーモアに溢れていた。山之内製薬と藤沢薬品工業が合併してアステラス製薬が誕生したのは2005年4月。当時製薬業界の担当記者だった私は、初代社長を務めた竹中氏に何度も取材する機会があった。お堅い業界だけに(くそ)真面目な社長が多かったが、竹中氏の話はいつも面白かった。

 「やっぱり、東京じゃないですか。医療機関も多いですし…」見当も付かないので適当に答えた私に、竹中氏はいたずらっぽく笑ってこう答えた。

 「運悪く倒れるなら、東京はやめておいた方が良いですよ。ま、誰だって倒れる場所を選べるわけではないですがね」(都道府県別の生存率は記事の途中で表にまとめてあります)

 現役の経営者を退いたとは言え、現在もヒューマンサイエンス振興財団の会長を務める竹中氏は忙しい毎日を送っている。その竹中氏が夫人連れて鹿児島まで来たのは、米盛病院の新病棟落成式典に出席するためだ。

 社会医療法人緑泉会が運営する米盛病院は1969年に整形外科病院として始まった。それから45年が経ち、救急の日である9月9日に救急科も加わり新生「米盛病院」として再スタートを切った。

 製薬企業にとって医療機関はお客様。だから病院が新しい病棟を建てると聞けば、お祝いに胡蝶蘭を送るぐらいは普通だ。とは言え米盛病院は整形外科と救急科しかなく、泌尿器と移植領域に強みを持つアステラス製薬にとって最重要の顧客とは言えない。にもかかわらず元社長が式典にやって来たのは、院長である米盛公治氏の理念に共鳴したからだ。

 では、米盛公治氏とはどんな人物なのか

元金融・郵政大臣の自見庄三郎氏(左端)や竹中登一氏(左から2人目)にドクターヘリの内部を説明する米盛公治氏(右から2人目)。手前の白いベッドに救急患者を乗せてドクターヘリは病院に戻る

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「心筋梗塞で倒れるなら何県が良いか?」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官