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20代の若手囲碁メン、復権の一手

2014年10月14日(火)

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東京・渋谷のハチ公前で3面打ちを披露。待ち合わせする若人や観光客が集まってきた

 9月初旬の土曜日朝、東京・渋谷のハチ公前にカメラを構えた人だかりができていた。観光名所としても人気なスポットだけに当然ともいえるが、カメラのレンズはハチ公の手前で敷物を広げる若者に向けられている。

 3人の若い男性がビニールシートを敷き、その上に碁盤を並べて碁を打ち始めた。ただ、一般的な囲碁の景色とは様子が異なる。3人で3つの碁盤を三角形に置き、それぞれ1人が残りの2人を相手に同時に打つ「3面打ち」という独特な囲碁を始めたのだ。

 待ち合わせをする若者や海外からの観光客が、この異様な景色に興味をひかれて集まり、写真に収めていた。

「同世代に関心を持ってもらいたい」

 東京スカイツリーの近くや六本木など、各地の名所でござを敷いて囲碁の曲打ちを披露するのは、宮下善久さん(21歳)を中心とする20代の男性グループだ。彼らは日本棋院がプロ棋士を養成する「院生」のOBで、このパフォーマンスを「エクストリーム囲碁(一見考えられぬ場所で囲碁を楽しむこと)」と名付け、都内近郊の各所で実演している。

 「親しみが少ない若い世代に関心を持ってもらい、囲碁をもっと普及させたい」と宮下さんはパフォーマンスの理由を語る。

 筆者自身、囲碁のルールは知らない。幼少期に碁石と碁盤を使って「五目並べ」で遊んだことがあるぐらい。囲碁といえば、アニメ「サザエさん」の波平さんが縁側でご近所の囲碁仲間と楽しんでいる光景を思い浮かべてしまうほど、「囲碁は年配の方の趣味」との認識が強い。町中にある碁会所の雰囲気は、若手が気軽に入りづらいオーラに包まれている。

 そこで、もっと気軽に囲碁の世界を知ってもらいたいと立ち上がったのが、宮下さんら20代の若手囲碁メンだ。「碁を世界共通のコミュニケーションツールにする」をミッションに掲げ、同年代の同志とともに「Startup!! IGO」というチームを今年に結成。前出のパフォーマンスだけでなく、町中の洒落た喫茶スペースなどで囲碁を教える活動を続ける。

 しかし、彼らはなぜ、若くして囲碁に出合えたのか。彼らが囲碁を始めた理由、それは「おじいちゃんに教わった」というものではない。

 彼ら世代の多くに影響を与えたのが、「ヒカルの碁」(原作:ほったゆみ、漫画:小畑健)という囲碁を題材にした漫画だ。1999年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まり人気に火が付き、2001年にはテレビ東京系列でアニメ化。主人公は小学校6年生の男の子ということもあり、囲碁を始める子供が急速に増えた。しかし、そのブームが過ぎ去ると囲碁を始める若い世代が急速に減った。

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「20代の若手囲碁メン、復権の一手」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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