• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

独立否決は、アンチクライマックスだったのか?

スコットランド住民投票が問いかけるもの【前編】

  • 小舘尚文

バックナンバー

2014年10月16日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 スコットランドの住民投票を見た印象、それは「投票で国の独立が決まるのか」という、民主主義の本来持つ力への素直な驚きではなかったでしょうか。国を成り立たせるのは一人ひとりの市民。そんな当たり前の、でも意外なほどの力を見せつけた出来事だったように思います。

 今も香港をはじめ、世界の各地でさまざまな「国」というシステムを巡る争いや悲劇が存在しています。その中で、我々が未来をどのような「国」のシステムに委ねるべきかを考えるきっかけを、この出来事から学べるように思います。

 それを読み解くために、気鋭の政治学者の方々にご寄稿をお願いしました。まずは、アイルランド国立大学ダブリン校(UCD)で教鞭を執られる小舘尚文先生に、今回のスコットランド住民投票の総括をお願いしましょう。(編集Y)

小舘尚文(こだて・なおのり)アイルランド国立大学ダブリン校(UCD)応用社会科学学科専任講師。東京大学政策ビジョン研究センターシニア・リサーチャー、北海道大学公共政策学研究センター研究員併任。専門は比較社会政策、医療安全、社会・福祉サービスにおけるリスクと規制。

 スコットランドの住民は、2014年9月18日、分離独立に対して、「NO」という決断を下した。「イギリス解体の危機」とも評されたこの分離独立を問う住民投票は、日本でも大いに注目されていたと聞く。

 イギリスでは、投票結果が発表された後、小規模とはいうもののグラスゴーで賛成派と反対派の間で衝突が起こったほか、賛成派を率いてきたスコットランド国民党(SNP)のアレックス・サモンド氏が、党首交代を宣言するなど、余波は続いている。

 また、投票日直前に、反対派を率いる主要三大政党(労働・保守・自民)が約束した、自治権の拡大、いわゆる、Devo-super-max (または、Home Rule)*1 も、早速、与野党の間で意見が対立を見せ、調整の難航が予想されるなど、今後の展開には目が離せない。

グラスゴーのジョージスクエアの市庁舎、筆者撮影

 大変盛り上がり、世界的にも話題となったスコットランド住民投票の直前の様子と結果については、すでに、日本でもいくつか分析が出されており*2 、この論稿では、少々触れる程度にとどめ、あくまで、文脈を理解するための一助としたい。むしろ、スコットランドおよびイギリスの外部に住む我々にとって、今回の出来事が問いかけているものとは何か、ということを中心に考えてみようと思う。

コメント0

「スコットランドから学ぶ「新しい国」の作り方」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長