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有望な「潜在顧客」から順に“狭告”を見せる!

既にそこにあるビッグデータとの対話(その3)

2014年10月16日(木)

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 前回記事「超絶ピンポイント! もはや広告ではなく“狭告”だ  ~ 既にそこにあるビッグデータとの対話(その2)」の中で、フェイスブック広告がターゲットを1才刻みの年齢、市区町村単位の居住地、出身校、所属企業・団体などで絞り込み、きめ細かく設定できることを書きました。

 ターゲットの興味・関心は、おそらくは「いいね!」したページの種類や、場合によっては記事の属性をフェイスブック社のビッグデータ解析技術で分析、数万~数十万種類に分類した結果を活用して設定することができます。利用者(広告出稿者)側としては、全世界10数億人・日本人2000万人の個人データ、個人の興味・関心や活動についてのビッグデータを元にしたターゲティングを、まずは信頼することになります。そして、試行錯誤によってクリック率や新規「いいね!」数の改善を図りながら、より効果的なターゲット層をとらえるべくシフトを目指し、きめ細かくチューニングしていく。

 この広告の費用対効果ですが、数年前の時点でGoogle Adwords広告の60倍良い、という参考数値が米国で出されたように記憶しています。既存のファンの友達を対象にする/はずす、などソーシャルならではの効果のおかげなのか、当初は現在以上に安かったと言われる閲覧単価・クリック単価でピンポイントに狭告できたせいなのか、はたまた、誘導先のフェイスブックページやイベントページ等の作りが良く、内容が充実していたためなのか。個別の評価はなかなか困難です。

 しかし、1日100円から出稿でき、自社フェイスブックページに発信する情報を毎日受信してくれるファン(ページ全体へ「いいね!」した人々)を増やす広告を最短1分ほどで手軽に作成、実施できる媒体として既に確固たる地位を築いたと言えるでしょう。

 将来、仮にフェイスブック社自身が調子悪くなったとしても、既に企業が知ってしまった「狭告」の概念を継承して発展させ、効果や利便性をより高めたシステムが必ず代替するようになるでしょう。現に、元々ツイッターのクローンとして出発した中国の「微博」(weibo.com)では、音楽配信等の独自機能の開発と並んで効果的なフェイスブックの機能を改善して採用する流れで、昨年夏頃からフェイスブック広告と類似した微博フィード広告をフェイスブック同様、安価に出稿できるようになっています。

 ピンポイントにターゲットを選定し、効果測定を繰り返して少しずつ最適な顧客層を探り当てたり、異なる顧客層へ少しずつ巡回しながら展開するキャンペーン(例えば1週間以内に誕生日を迎える***な人々、と指定)を実施可能な「狭告」は、ますます隆盛を誇るようになり、決して廃れることはないでしょう。

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「有望な「潜在顧客」から順に“狭告”を見せる!」の著者

野村 直之

野村 直之(のむら・なおゆき)

メタデータ株式会社社長

NEC、MIT人工知能研究所、ジャストシステム等を経てメタデータを創業。ビッグデータ分析、ソーシャル活用、機微情報の匿名化ソリューションなどを提供中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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