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「答えやすい質問」と「答えにくい質問」の違いとは

2014年10月22日(水)

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 話を聞き出すためには、相手に質問を投げかける必要があります。その際、相手が「答えやすい質問」と「答えにくい質問」があります。今回は、その違いについてお話しします。

 このコラムの「聞き出すって意外と難しい」の回で、「『話しにくい』には、大きく分けて2つの方向性がある」とお伝えしました。一つは「ストレスレベルが高い(内緒にしておきたい)方向」、そしてもう一つは「表現の難易度が高い(モヤモヤしている)方向」です。

 「ストレスレベルが高い方向」の質問が答えにくいのは、当然と言えば当然ですね。例えば、「恥ずかしいこと」は誰でも内緒にしておきたいことでしょう。ですから、初対面の人に、いきなり「過去の恥ずかしい経験は?」などと質問するのは不適切(というより非常識)です。同様に、プライベートの細かいことについて、いきなり質問するのも適切ではありません。これらについては、すぐにご理解いただけると思います。

「モヤモヤしていること」は答えにくい

 問題は、もう一方の「表現の難易度が高い(モヤモヤしている)方向」です。ほとんどの人は、こちらの方向も答えにくいという認識を持っていません。

 例えば、いきなり「あなたはどんな人ですか?」と聞かれたとします。さあ、どのように答えますか? 難しいですよね。自分のことはよくわかっているけど、「自分はこんな人です」と表現するのは難しいものです。同様に、「あなたの勤務先はどんな会社ですか?」「どんな仕事をしていますか?」「どんな街に住んでいますか?」というのも、答えるのが難しいと思います。

 私は研修の時に、「娘さんがいきなり『ある人と結婚したい』と言い出したとしましょう。当然、相手がどんな人か知りたいですよね。では、どのように聞き出せばよいでしょうか?」という設問をよく使っています。「相手はどんなヤツだ?」と聞くだけでは、「う~ん、いい人よ」などの抽象的な答えしか返ってこないものです。皆さんだったら、どう聞き出しますか?

「思い出せば、答えられる質問」をする

 実は、質問には「思い出せば、答えられる質問」と「考えなければ、答えられない質問」があります。「どんな人?」という質問は「考えなければ、答えられない質問」です。こうした質問を投げかけるだけだと、相手はうまく答えることができません。以前にもお伝えしたように、人は質問に答えようといつも準備しているわけではありません。言わば、「準備不足」の状態にあります。そのため、「考えなければ、答えられない質問」に答えてもらうためには、相手が答えられるようにサポートする必要があるわけです。

 そのサポートとは、「相手の頭の中に、考える材料を並べること」です。そのために、いくつか「思い出せば、答えられる質問」を投げかけます。例えば、娘さんの彼氏がどんな人か聞きたければ、まずは「彼氏とつき合い始めたのは、いつ頃から?」「きっかけは?」などと質問してみましょう。これらは、「思い出せば、答えられる質問」です。こうした質問であれば、「う~ん、2年前くらいかな」「友達の紹介で知り合った」などと答えてくれるはずです。

 こうした「思い出せば、答えられる質問」に答えていくと、彼氏についていろいろ思い出してきて、頭の中に考える材料が並んでいきます。そういう状態になってから、「そうすると、彼氏はこんな感じの人なのかな?」と踏み込んで聞いていきます。こうすれば、娘さんのほうも「そうねえ、でもこんなところもあって…」と具体的に答えてくれるようになります。

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「「答えやすい質問」と「答えにくい質問」の違いとは」の著者

辻口 寛一

辻口 寛一(つじぐち・ひろかず)

クロスロード株式会社 代表取締役 コミュニケーション・コンサルタント

コミュニケーション・コンサルタント。「サ ポーティブリスニング」を提唱。「聞くこと」 から始めて対話力を強化する教育と、それに よってホワイトカラーの生産性を向上させる コンサルティングを提供している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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