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「旅行ガイドは毎年7万件以上調査し直してます」

地図の、ガイドブックの「編集」とは

2014年10月23日(木)

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今和泉 隆行(いまいずみ・たかゆき)
地理人
1985年鹿児島市生まれ。その後の多くを東京都日野市で過ごす。通称「地理人」。7歳ごろから、実在しない都市の地図(空想地図)を描き始める。淡々と描き続けるうちに、現在制作中の「中村市」の地図に専念する。大学では地理学、まちづくりを専攻し、教育系NPOにも関与。IT企業のサラリーマンを経て、現在は空想地図制作、デザインを行うかたわら、空想の舞台の地図制作も承っている。

今和泉隆行(以下今和泉):昭文社の、公共交通機関利用にこだわった旅行ガイド『tabitte(タビッテ)』は、「目的地までの単純移動ではなく、行程の全体像をつかむことができる」ように作り込んでいるのが面白いですよね。

編集Y(以下Y):実は、東京とか、それなりに自分の土地勘がある所のtabitteを見ると、「あれ、案外情報が薄いな…」と思ったんですが、これは土地勘がない人、全体像をつかむのが難しい人のためのガイドなんですね。

今和泉:というか、土地勘がある人、つかめる人は、たぶんガイドを買わないですよね。勉強でも、「何が分からないか分かっている人」は分かっているようなもので、多くの人は、何が分からないかが分からない。何をどう調べれば良いか分からない人の橋渡しのようなガイドなんでしょう。

 たとえば鉄道マニアだったら、時刻表で全体の位置関係やダイヤの粗密をつかんでいるけども、いかに、「つかんでいない人に一目で、見開きで見せるか」、ということに挑まれたのが素晴らしいと思います。

昭文社の『tabitte(タビッテ)』シリーズ

昭文社経営企画室広報担当・竹内渉さん(以下竹内):特に、時刻表は読みこなすのが大変だと思うんです。位置関係や路線名が分かってないと調べられません。tabitteは時刻表そのものの掲載がなく、そこは敢えてインターネットの力を借りています。時刻表サイトへのリンクとしてQRコードを載せているんです。例えば「札幌 バス」と検索しても無数の選択肢が出てきて、どこを調べれば良いか分からない。でもここのリンクへ飛べば、漏れ無く調べられるという訳です。

スマホと地図の役割分担

今和泉:実は、日本の交通はGoogleとNAVITIMEでカバーしている訳でもないんです。札幌のバスは、3社のバスや地下鉄を複合的に検索できる「さっぽろえきバスナビ★リンク」で検索すると便利ですが、これを知らないと難しい。九州なら「九州のバス時刻表」がイチオシですが、これも知られていません。tabitteにはどちらも書いてありますね。

竹内:そういう目利きこそが求められていると考え、ご紹介しています。tabitteは、「必要十分な情報」を提供するというのがポリシーです。

Y:公共交通のガイドで、時刻表がないというのは、ある意味大胆ですよね。

今和泉:しかし、多くの人が携帯やスマホを持っているので、調べることはできます。

竹内:プランニングに必要十分な情報はこれですよ、さらに詳細な情報、経年変化が発生しやすい情報を知りたい方は、どうぞインターネットで調べて下さい、という流れです。ただ、公共交通だと、行けるか行けないかは重要なので、そこは視覚的に示してあります。行くのが大変なところ、行ったら帰って来にくいところも、あえて書いてあります。それを単純に勧めているのではなく、行きたい方はいるはずで、行く価値を感じる人もいるはず、ということですね。

今和泉:「そういうところなら逆に行きたい」という人もいますよね。これは交通に詳しくない人も含めてです。

竹内:たとえば四国なら、かずら橋や奥祖谷のあたりに行くのは大変なんですが載せてあります。辿りつけたら大変な感動があるはずなので。ただし、余裕のあるスケジュールを立てて行ってください、と。

「地理人 今和泉隆行の 仕事はすべて地図から始まる」のバックナンバー

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「「旅行ガイドは毎年7万件以上調査し直してます」」の著者

今和泉 隆行

今和泉 隆行(いまいずみ・たかゆき)

地理人

1985年鹿児島市生まれ。7歳ごろから、実在しない都市の地図(空想地図)を描き始める。大学では地理学、まちづくりを専攻し、教育系NPOにも関与。現在は空想地図の製作を中心に「地理人」として活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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