• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

母、「60歳からのハローワーク」に挑む!

高齢者の仕事は清掃か調理補助しかない?

  • 若輩ライターズ2014

バックナンバー

2014年10月24日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 今シーズン2回目は、自分が還暦を越えて働こうと思ったとき、どのような状況なのかを思い知らせてくれる記事をお送りします。テーマは「親の再就職」です。就活を控えた息子が見た、60歳のお母さまの奮闘を、ハンカチを用意してお読み下さい。(担当編集Y)

 日経ビジネスオンラインをご覧の皆様、こんにちは。九州の私立大学に通う3年のIと申します。男性です。日々立派な社会人になるために、商品開発やインターンシップなど様々な事に挑戦しております。よろしくお願い致します。

 今日は私の母の「就職活動」についての話をさせてください。

 私は母が41歳の時に生まれた子で、母は今年62歳になります。一般的に言いますと、労働市場からはリタイアした年代です。しかも結婚して以来、ずっと家を守ってきた母がなぜ“いまさら”会社で働きたいと思ったのでしょうか。

 背景には、こんな事情があります。

 私の父は建築関係の自営業をしておりますが、業績は景気に左右され、安定という言葉には程遠い状況です。母は結婚と同時に父の会社の事務を手伝っていました。ある程度は数字が分かるわけで、あれこれと意見を言うと、父は「俺が、飯を食べさせているんだ、口出しをするな!!」と言い返す。

 そんな毎日が続いていく中で還暦を迎え、母はふと思ったのだそうです。

「私は、人生の総仕上げの段階に入った。この先はずっと笑顔で暮らしていきたい。そのために、今の自分を変えなくてはいけないんじゃないだろうか」

母、還暦にして立つ

 母は、そのために二つのことが必要だと考えました。

 一つ目は、精神的に自立すること。
 父は亭主関白で、自分はそれに完全に引っ張られ、依存してしまう。これを変えたい。

 二つ目は、経済的な自立。
 まず「自分の食費は自分で稼ぐ」ことから、精神的な自立も始まる、と考えたのです。

 母がこの思いを口に出したときに、私は大学1年生でした。家事も一通り出来るようになっていたので「自分が家のことを手伝うから、働いてみれば」と提案しました。

 そして、母は本当に就職活動を始めたのです。

 2012年10月、60歳から就職活動を始めた母が向かったのは、生まれて初めて行くハローワーク(公共職業安定所)でした。

 母は簿記の一級を持っており、経理の実務も担当していたことから、事務職を希望していました。

 しかし、知らないというのは恐ろしいもので、これはとんでもない茨の道でした。

コメント29件コメント/レビュー

これも世の中の現状だろうと、“あえて”冷めてみる一方で、働くという意欲、社会や家族から認められるという意味での“労働”の価値を改めて感じました。いいレポートでした。一瞬女性の文章?と思うような優しい気持ち。優しい気持ちに男女差はないんだなとも、改めて思いました。さて、私の母は、私が小学生に入るころ、近所の飲食店のパートに出始めました。3世代同居で、祖父母が僕たち兄妹の面倒をみれるという安心感もあったでしょうが、それから30数年。還暦を過ぎても、まあ、よう働いてますわ。あの働きに対して、たいしてお金になってないこと、多くのパートさんがそういう実態であること、社会的損失な気がしますが・・・。とても参考になりました。遅ればせながらコメントします (おやさん)(2014/11/17)

「会社員の皆さん、若輩から一言」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

これも世の中の現状だろうと、“あえて”冷めてみる一方で、働くという意欲、社会や家族から認められるという意味での“労働”の価値を改めて感じました。いいレポートでした。一瞬女性の文章?と思うような優しい気持ち。優しい気持ちに男女差はないんだなとも、改めて思いました。さて、私の母は、私が小学生に入るころ、近所の飲食店のパートに出始めました。3世代同居で、祖父母が僕たち兄妹の面倒をみれるという安心感もあったでしょうが、それから30数年。還暦を過ぎても、まあ、よう働いてますわ。あの働きに対して、たいしてお金になってないこと、多くのパートさんがそういう実態であること、社会的損失な気がしますが・・・。とても参考になりました。遅ればせながらコメントします (おやさん)(2014/11/17)

とても素晴らしいレポートでした。私は61歳で、まだ働いておりますが、今はなき母のことを思い出しました。貧乏だったので、母も同じように自分で稼ごうとアルバイトをしはじめようと考えましたが、当時はなかなかよい仕事がなく、一時的にですが近くの商店で清掃作業をさせてもらっていました。多分当時は、短時間のアルバイトで職安に行くという考えに至らなかったのだと思います。筆者のお母様のガッツと、ある種の厚かましさは、60年生きてきた経験と、本来の前向きな性格によるのでしょう。私ももうすぐ定年ですが、お金のためというより社会と関わりを持つという観点で、まずは職安の窓口担当者と対峙することになるのでしょう。お母様のご活躍を祈念いたします。(2014/11/14)

面接官の言葉、その通りだと思います。この現実をどうやって打破していけばいいのかが、これからの日本の未来を決めるような気がします。この記事は何より、「最後に」、からが秀逸だと思います。このような気持ちを忘れることなく、筆者は世に羽ばたいていってほしいと思います。(2014/11/14)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

(マンションの即日完売という)異常な状況が、普通のところに戻ってきたのです。

沓掛 英二 野村不動産ホールディングス社長