• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

教えすぎていませんか?

大事なのは、気づきと実行を結ぶ一言

2014年10月28日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 気づけば10月も残りわずか、時の流れの速さを実感しています。競泳日本代表ヘッドコーチ、世界レベルのスイマーが集まったチーム平井の指導、東洋大学水泳部監督。競泳コーチとして3足の草鞋を履く生活を始めて2年が過ぎようとしています。

 今年も4月の日本選手権、8月のパンパシフィック選手権、9月のアジア大会と、リオデジャネイロ五輪への重要なステップとなる大会が続き、今日からはFINAワールドカップ東京大会、12月には世界短水路選手権。その間、日本学生選手権があり、日々の練習があり、合宿があり、大学の授業があり。慌ただしい毎日ですが、それぞれに手応えを感じながら過ごしています。

咀嚼する時間こそ大切に

 さて、こうした環境にあって、重要になるのは「時間の配分」です。競泳コーチとしては、それぞれの選手に、それぞれじっくり指導したいところですが、現実問題としてそれは難しい。

 例えば、大きな大会の前には、出場を目指す当落線上の選手たちの指導に、より多くの時間を使います。日本代表に入れるか、学生選手権の出場メンバーに入れるか、目の前の大きな目標に向けて意欲みなぎる選手たちは、いつも以上の集中力を持って取り組んでいる。そこに的確な指導を加えれば、これまで破れなかった壁を破れるかもしれない。その機会を逃す手はありません。

 もちろんその期間は、トップ選手にとっても大事な時ですから、「もっと自分のために時間を割いてほしい」という気持ちを持つのは当然でしょう。しかし、四六時中つきっきりで指導するような形がよいのか、といえば疑問です。彼らには、もう一歩、先に進んでほしい。つまり、こうした機会にこそ「自分で考える」ことに真剣に取り組んでほしいと思っています。

 選手たちに求めたいのは「指導を受ける時間」と「それを自ら咀嚼する時間」の両方を大切にすることです。「指導を受ける時間」はたくさん欲しい。しかし、いざ指導を受けると、それで満足してしまってはいないだろうか。大事にしてほしいのは、後者の時間をしっかり持つこと。そこで、指導された内容と意味を今一度自ら考え、それを生かして、自らを鍛えていく習慣を身につける。それこそが「自分で考えて戦える選手」に成長する訓練となります。

コメント2

「「世界で勝てる人」を育てる~平井伯昌の流儀」のバックナンバー

一覧

「教えすぎていませんか?」の著者

平井 伯昌

平井 伯昌(ひらい・のりまさ)

競泳日本代表ヘッドコーチ

北島康介、中村礼子、寺川綾、加藤ゆか、上田春佳を五輪メダリストに育てた競泳トップコーチ。リオ五輪でセンターポールに日の丸を掲げるべく、荻野公介、山口観弘らを指導中。東洋大学准教授、水泳部監督も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック