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鶴瓶さんとさんまさんに学ぶ「聞き出し方」

黒柳徹子さんが使うマジックワードはこれ!

2014年11月5日(水)

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 現在のテレビ番組は、バラエティやトーク番組が中心です。そこに出演しているタレントさんたちが話を聞いている様子を見ていると、とても参考になります。そこで今回は、実際にお名前を挙げながら、具体的に何が優れているのか解説していこうと思います。

笑福亭鶴瓶さん:「思い出せば、答えられる質問」を繰り出す

 現在、私が最も注目しているのは、NHK「家族に乾杯」に出演している笑福亭鶴瓶さんです。この番組は、鶴瓶さんとゲストがそれぞれ街に繰り出して、一般の人たちから家族に関する話題をぶっつけ本番で聞き出していくという、かなりムチャな番組です(笑)。

 この番組で、鶴瓶さんは聞き上手としての力量を如何なく発揮しています。ゲストの人は、それほど深い話が聞き出せないので、旅番組のように風景や名物のリポートをすることが多くなります。

 一方の鶴瓶さんは、老夫婦のお宅に上がり込んで、まず「なれそめ」を聞き出し、次に奥さんから「嫁いだ頃の苦労話」を聞き出し、さらにご主人から「奥さんへの感謝の気持ち」を聞き出します。すると、奥さんが「こんなこと、結婚して初めて言われた」とカメラの前で涙ぐんだりします。これが、台本なしのぶっつけ本番で行われているのですから、すごいものです。鶴瓶さんは、出会ったばかりのごく普通の人たちから、まさに縦横無尽に深い話を聞き出しています。

 鶴瓶さんの聞き方を見ていると、前回お話しした「思い出せば、答えられる質問」を多用しているのがよくわかります。たとえば、夫婦の「なれそめ」が聞きたい場合、いきなり「2人のなれそめは?」と聞いたら相手は考え込んでしまうでしょう。そこで鶴瓶さんは、「2人は、どこで知りおうたん?」と聞いていきます。これなら、思い出せばすぐに答えられますよね。そうすると、「駅前の電器屋で知り合った」という答えが返ってきたりします。

 すかさず、鶴瓶さんは「駅前の電器屋」というキーワードに食いつきます。すると、「その電器屋に奥さんが勤めていた」「当時はそこが街のサロンみたいなものだった」などの話が出てきます。そうしているうちに、ご夫婦の頭の中には当時の記憶がたくさん甦ってきます。さらに、「思い出せば、答えられる質問」には割とスラスラ答えられるので、口の動きも滑らかになってきます。相手がこのような状態になれば、「なれそめ」を聞き出すのも簡単になります。「目的のことを聞き出す前に、ウォーミングアップをさせている」という感じですね。

 以前にもお話ししましたが、人は聞かれたことに答えようとして常に準備しているわけではありません。いわば、「準備不足」の状態にあります。ですから、いきなり難しい質問(考えなければ、答えられない質問)をしても答えられないわけです。鶴瓶さんは、このことをよくわかっているのでしょう。まして、「家族に乾杯」という番組で相手にしているのは一般の人であり、しかも鶴瓶さんの後ろではカメラが回っているのですから(笑)。そこで、相手が答えやすいように、まずは「思い出せば、答えられる質問」を投げかける。鶴瓶さんは、こうした配慮を徹底して行っているようにお見受けします。私が提唱している「サポーティブ リスニング」の、まさに「お手本」のような聞き方だと思います。

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「鶴瓶さんとさんまさんに学ぶ「聞き出し方」」の著者

辻口 寛一

辻口 寛一(つじぐち・ひろかず)

クロスロード株式会社 代表取締役 コミュニケーション・コンサルタント

コミュニケーション・コンサルタント。「サ ポーティブリスニング」を提唱。「聞くこと」 から始めて対話力を強化する教育と、それに よってホワイトカラーの生産性を向上させる コンサルティングを提供している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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