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「おせっかい」で行こう

“いまどきの距離感”から一歩踏み込め

2014年11月12日(水)

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 11月にFINAワールドカップ東京大会が終了し、チーム平井の萩野公介は200m個人メドレーで、内田美希は100m自由形で短水路日本新記録を樹立しました。同じく東洋大学の学生である青木玲緒樹も200m平泳ぎで自己新記録を出すなど、多くの選手がベストを尽くした泳ぎを見せてくれました。

 そんなワールドカップの結果でしたが、実は大会前に1つの事件が起こりました。ある選手が私に突然、「競泳をやめる」と言ってきたのです。

突然の「やめます」

 その選手は、大学に入学してからも記録を伸ばし、実力は日本のトップクラス。多くの競泳選手からみれば憧れの的になるレベルです。ただ、チーム平井は萩野を筆頭に、世界レベルの大会でメダルを獲得したり、決勝に残ったりする選手がいます。恐らくは、世界で戦うチームメイトたちと自分を比較し、皆に遅れをとっている現状に我慢ができなくなったのでしょう。負けん気の強い選手で、満足いく結果が出せずに試合会場の隅で泣いていたこともありました。悔しい思いが積もり積もって、「競技をやめる」という考えに至ったのだと思います。

 本来、選手にとって大事なのは「己と戦う」姿勢です。結果を出す選手は自身と向き合い、厳しく自己評価をしながら課題を克服し、成長していきます。しかし、他人と自分を比較しがちな選手は自分を客観視しづらくなり、結果が出ないと、その焦りばかりが募る。そうなると、本来持っている力をますます発揮しにくくなってしまいます。

 選手の悩みに向き合うことは指導者の大事な役割ですから、私は今回も選手の話を聞き、状況を整理しようとしたのですが、1つ気になることがありました。それは話の内容が、「やめたい」という相談というより、「やめる」という結論めいた形でなされたことでした。

 皆さんの会社でも、若手社員が事前の相談もなしに突然「会社を辞めます」などと言ってくること、ありませんか。問題や悩みを本人だけで抱え込み、上司や同僚に相談もせず、そのまま自己完結してしまうケースです。

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「「世界で勝てる人」を育てる~平井伯昌の流儀」のバックナンバー

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「「おせっかい」で行こう」の著者

平井 伯昌

平井 伯昌(ひらい・のりまさ)

競泳日本代表ヘッドコーチ

北島康介、中村礼子、寺川綾、加藤ゆか、上田春佳を五輪メダリストに育てた競泳トップコーチ。リオ五輪でセンターポールに日の丸を掲げるべく、荻野公介、山口観弘らを指導中。東洋大学准教授、水泳部監督も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト