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タカタがソニーとトヨタから学べなかったこと

「ムラの論理」が品質問題を炎上させる

2014年11月25日(火)

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 エアバッグなどを開発する自動車部品メーカーのタカタが、品質問題を巡って揺れている。11月20日、米上院商業科学運輸委員会は同社のエアバッグ欠陥問題に関する公聴会を開催した。

 エアバッグはクルマが衝突するなど強い衝撃が加わった時に、瞬時に膨らんで乗員を守るクッションの役割を果たす。だが今回、内部のインフレーターと呼ぶガスを発生させる装置に不具合があり、エアバッグ展開時に壊れた部品が飛散して乗員が死傷する事故も発生。全世界で1000万台を超える大規模リコール(回収・無償修理)に発展している。

 問題のエアバッグは、2000~2007年頃に米国やメキシコで生産された。タカタは世界シェアの2割を抑える大手だけに、最大ユーザーのホンダをはじめ、トヨタ自動車、日産自動車、マツダ、米フォード・モーター、米クライスラー、独BMWなど多くのメーカーにリコールは波及した。

被害女性が状況を語る

 公聴会ではまずエアバッグの動作や問題について概要が説明された後、ホンダのシビックに乗っている際に事故に遭遇した米国人女性が登場した。会場には大きく引き伸ばされた写真が掲げられる。右目近くの頬の部分を負傷した、事故当時の彼女の写真だ。女性は状況を生々しく語った後に、「リコール通知を受け取れなかったことが分かっていたのにも関わらず、ホンダ販売店は私に通知しようとしなかった」と非難し、「リコールのプロセスを改善して欲しい」と訴えた。

 その後、タカタの品質管理を担当する清水博シニアバイスプレジデントと、タカタ製エアバッグの最大ユーザーであるホンダ北米統括会社のリック・ショステック上級副社長が登場した。日本の自動車業界の幹部が米公聴会に出席するのは、2010年のトヨタ自動車の豊田章男社長以来だ。両者は「誠に申し訳ない」と被害者や遺族に対して陳謝した。

(公聴会に出席した清水博シニアバイスプレジデント、写真:AP/アフロ)

コメント8件コメント/レビュー

シンドラー社のエレベーターの件も合わせて分析していただけると、視点が複眼になると感じました。(2014/11/25)

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「タカタがソニーとトヨタから学べなかったこと」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

シンドラー社のエレベーターの件も合わせて分析していただけると、視点が複眼になると感じました。(2014/11/25)

いやいや、完成品を売る側がきちんと背後に情報を流しつつ前面に立って自体を収拾すべきでしょ。 部品選定をして組み合わせ、最終的な衝撃テストをするのは何処なのかって話ですよ。 不具合をパーツメーカーが前面に立って事態収拾を図るべきだと言うなら、各メーカーはパンフレットに詳細な部品構成表つけて、「不具合は各部品メーカーに」と目立つように出し欲しいですね。 でも、それはクライスラー・GM・フォード・LGとかいう名前は関係無くて、『結局、使っている部品が全てなんです』と言っている様なもの。 「じゃぁ、部品で選ぶから、詳細な構成表を出しなよ。」と言えば、「いやいや、組み合わせるのにはそれなりのノウハウが必要でして」って言って多分構成表なんて出さないに決まってんじゃん。 そんな事になったら、存在価値無いもんね。 なら、きちんと自分のケツ拭けやって話です。 日本の経済専門メディアなんだから、度々日本が狙い撃ちされることに対するリスクマネジメント記事をお願いしたいですね。(ソニーのリチウムイオン電池の際のAppleも相変わらず卑怯なメーカーだと思いましたが大手は何処もApple信者らしく何も言いませんでしたね)(2014/11/25)

筆者の記事は、芯を突いていて正論を書いていると思う。実際のところステアリングのように同じ形状でどの自動車にも付いている操舵を行う部品とエアーバッグの部品は必ずしも同じものではなく、ガスを発生させるためのガスジェネレーター、これを固定するための筐体、ガスを充填させて展開するためのエアーバッグ、エアーバッグを収納するためのインストルメントクラスターの表皮(サイドエアーバッグ、ステアリングエアーバッグ、カーテンエアーバッグ、ニーエアーバッグ等収納方法等が異なるので違う部品により収納)。これらの違いが搭載車種毎に違うので一見同じように見える部品でも車種により事象が変わるので、対応が遅れたようにみえるのかもしれない。(2014/11/25)

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