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年寄りに無理をさせるとろくなことにならない

Jカーブ効果期待も追加緩和も「体力」を無視している

2014年12月2日(火)

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 11月中旬、筆者の自宅からさほど離れていないところに新しいスーパーマーケットの店舗がオープンしたので、さっそく出向いてみた。1階が駐車場と駐輪場、2階が売り場になっている新築の建物で、入ってみてまず驚いたのが、2階に向かうエスカレーターが動く速度のあまりの遅さである。

 おそらく顧客のターゲットが高齢者層なので、転んでケガをしたりしないよう、あえてスピードを遅くしてあるのだろう。ちなみに、旧ソ連圏では地下鉄のエスカレーターがかなりの高速で動いており、高齢者でも普通に乗っている。モスクワとキエフで筆者も実体験したのだが、それに比べると「ウサギとカメ」といったところか。

 売り場は買い物がしやすいように考えられた配置になっていたが、ここでも高齢者向けの配慮が感じられた。たとえば、牛乳の売り場に内容量が少なめの(たとえば1リットルではなく900ミリリットルの)商品のコーナーが設けられている。そうした分量少なめの高齢者対応の商品提供は、パックご飯やお惣菜などでも広がっている。

 一般的には、高齢になると「胃袋が小さくなる」。筆者の身近な例では、父親が昔はお正月にお餅を4つ食べていたのだが、近年はその半分になっている。日本人のコメ消費量が減少基調をたどっている原因として、食生活の変化がまず挙げられることが多いが、実際には高齢化要因もかなりあるのではないか。

どんどん大きくなる新聞の活字

 高齢化対応で売り場の食品の分量が小さくなる一方で、着実に大きくなってきたものが1つある。それは新聞の活字である。

 調べてみると、新聞協会が1950年に1ページ15段の規格を定め、翌51年元旦から日本の新聞は一斉に15段×15文字になった。長く続いたこの規格に変化が生じたのは81年7月。全国紙(朝日)と地方紙(信濃毎日)が1行を14字に変えたのである。

 全国紙(一般紙)のみについてその後の主な動きを追うと、83年1月に毎日が1行を13字に変えて、4月に読売が追随した。89年2月には読売が1行を12字にし、91年2月にかけて毎日、産経、朝日が追随した。

 2000年になると、1ページ15段の制限が緩和されて、全国紙の大文字化が加速した。00年12月に読売が14段制を採用。01年4月には朝日と産経が15段のまま1行を11字に。5月には毎日が14段制を採用した上で、1行を11字に減らした。

 07年12月、毎日が14段から15段に戻しつつ、1行を10字に減らした。一方、08年3月には産経、朝日、読売が12段制を採用。これらの新聞は現在、12段×12字になっている。

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「年寄りに無理をさせるとろくなことにならない」の著者

上野 泰也

上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券チーフMエコノミスト

会計検査院、富士銀行(現みずほ銀行)、富士証券を経て、2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。迅速で的確な経済・マーケットの分析・予測で、市場のプロから高い評価を得ている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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