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究極のコミュニケーションに出会う

第7話 無言の繋がり

2014年12月3日(水)

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 2014年5月、ヨーロッパに出張することになった。

 再び、ヨーロッパ各地の馬に教わるリーダーシッププログラムをリサーチし、フランスで馬のリーダーシップ研修プログラムを展開している方を訪問してみることにした。

 元銀行家のジャンは、銀行をやめた後に馬のプログラムを始めた人だ。スイス人のエグゼクティブ・コーチングの専門家とパートナーシップを組み、パリ郊外に牧場を構えている。

 ジャンの牧場は、牧場というより、美しい邸宅に馬が共に暮らしているという風情。フランス語訛りの英語で講師のジャンが優しくささやくように語る。

 「まず、ボディースキャンをします。目を閉じて、身体の中のエネルギーの動きを観察してみましょう。大きく息を吸って、吐きます。息を吸う時に、自然からのエネルギーを取り込む気持ちで」

 スウ~ハア~

 小高い丘の上にあるジャンのアトリエのような牧場。芝生の緑が美しい。マロニエの木が5月の風にさざめく音が聞こえる。空は雲一つない青。
 気持ちいいなあ~。

 「今、身体のどこかで一番気になった部分はどこですか?」
 「え、ああ。もう一度やっていいですか?」

 もうひと呼吸。

 「うーん、お腹ですかね」
 かなり適当な答え。
 「どんな感じですか?」
 「ええ、うーん、ざわざわする、かなあ」
 「そうですか。身体からのメッセージはありませんか? 言葉でなくてもいいです。イメージでも。なんでも」
 「うーん…、よく分からないです」

 私がいるのは、「牧場」です。そして、今受けているのは、リーダーシップ開発のための馬の力を借りた研修プログラム。でもここまでは、まるでヨガや太極拳のよう。いや、シータヒーリングに一番良く似ている。
 猜疑心の強い私は、左脳全開のままボディースキャンを終え、馬とのワークへ。

 「あそこにいるラサ(美しい白馬)に近づいて、彼女に触れずに、ここまで一緒に戻ってきてみましょう」
 「え?」(またまた、そんな)
 「近づく時に気をつけてほしいことがあります。馬にも人にも、パーソナルスペースというものがあります。そこから先は入ってほしくない、と感じるスペースのことです。バウンダリー(境界)というのですが、それを意識して近づくことが大事です。まずは、あなたと僕でやってみましょう。あなたが馬の役をお願いします」

 相変わらず「え?」な気持ちの私を残し、私から数メートル離れた場所にジャンが移動する。

 

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「究極のコミュニケーションに出会う」の著者

小日向 素子

小日向 素子(こびなた・もとこ)

株式会社コース代表

大手通信企業、外資系IT系企業等でマーケティングを担当。2009年独立。2010年からブックラウンジココロウタ主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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