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“習近平外交”の幕開け

外交方針を決める会議で示された「習近平重要談話」を読む

2014年12月4日(木)

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 2014年11月。中国“外交月”。

 先月、中国の外交関係者や外交研究者がこの言葉を頻繁に口にした。

 2014年11月は中国にとって“The Month of Diplomacy”だったという。11月27日、「雁栖湖から太平洋へ:習近平主席の大洋州訪問を総括する」と題して、国営新華社通信が以下のことを明記した。

 「ブリスベン、キャンベラ、ホバート、シドニー、ウェリントン、オークランド、ナディー。10日間、3国家、7都市。習近平主席の“トルネード式”訪問は、中国年度外交にとってのフィナーレを飾った…雁栖湖から南太平洋岸へ。世界の視線が中国を追った。2014年11月、中国の“外交月”。この期間中、ちょうど第18回党大会2周年を迎えた。偶然のめぐり合わせにみえるが、実際は、中国の戦略にとって深い意義を含んでいるのだ」

 北京郊外にある雁栖湖で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議、オーストラリアのブリスベン で開催されたG20サミットと、多国間首脳外交の舞台に立て続けに登場した習近平国家主席は、11月15~23日、オーストラリア、ニュージーランド、フィジーを公式訪問した。

 最終目的地となったのはフィジー西部に位置するナディー。フィジー、ミクロネシア、サモア、パプアニューギニア、トンガ、バヌアツ、ニウエ、クック諸島から来た8人の“太平洋で国交のある島国の指導者”(新華社)と一挙に会談した 。会談にて習主席は「国家は大小、強弱、貧富に関係なく皆国際社会の一員である。相互に尊重し、平等に付き合い、真心を込めて助け合うことが大切だ。中国は一貫して島国を重視している。島国を尊重している。島国を支持している。我々はそれぞれの島国と経験や成果を分かち合いたい。ぜひ中国の発展エクスプレスに乗ってください」と笑顔で語り、指導者一人ひとりと握手を交わした。

 フィジーを後にする直前、習主席に同行していた王毅外相が中国メディアに対してブリーフィングを行い、次のように語った。「習近平国家主席の南太平洋訪問は今年の中国外交のフィナーレを飾った。2014年、中国外交は再び“豊作の年”を迎えることになった」。

史上2回目の「中央外事工作会議」

 中国にとってのザ・イヤー・オブ・ディプロマシーはフィジーで完結したわけではなかった。

 習近平国家主席は11月28~29日、8年ぶり、史上2回目の「中央外事工作会議」(以下、《会議》)を北京で開催し、重要談話を発表した。

 《会議》には政治局常務委員7人全員が出席した。司会は李克強首相だ。その他、政治局委員、中央書記処書記、全国人民代表大会の代表幹部、国務委員、最高人民法院院長、最高人民検察院検察長、全国政治協商会議の代表幹部、中央軍事委員会委員、および各省・自治区・直轄市、新疆生産建設兵団、中央・国家・軍隊の関連機関、中央直属国有企業、金融機関、駐外大使、総領事、駐国際組織代表、外交部駐香港・マカオ特派員代表などが会議に出席した。中央対外連絡部、外交部、商務部、文化部、国務院新聞弁公室、総参謀部、浙江省、駐米国大使館の責任者がプレゼンテーションを行った。

 《会議》に出席した機関名を長々と記したのは、胡錦濤時代の2006年8月以来開催した《会議》を、習近平時代の党中央がどれだけ重視していたかを示すためである。党中央で外交を担当する幹部は、同会議の意義をこう述べる。「“外交の月”である11月中にこの会議を開催することに意味があった。第18党大会から2年、即ち、習近平国家主席が“中国の夢”を大々的に掲げてからちょうど2年が経ったこの時期にこの会議を行なうことに戦略的価値があった」。

 2014年の中国外交を総括し、党中央がこれからどのような理念と戦略をもって対外政策を展開していくのかを占う意味で、《会議》の内容は極めて重要だ。真剣にレビューしておかなければならない。

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「“習近平外交”の幕開け」の著者

加藤 嘉一

加藤 嘉一(かとう・よしかず)

国際コラムニスト

現在米ハーバード大学アジアセンターフェロー。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。中国版ツイッター(新浪微博)のフォロワー数は150万以上。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師