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“泣ける”ワーキングママCMに旦那が出てこない理由

2014年12月16日(火)

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「働く女性としてキチンとお仕事できているだろうか」

 サイボウズのCM「大丈夫」が“泣ける”と話題になっている。「働くママたちに、よりそうことを。」をテーマとした、ワーキングママを応援するCMだ。サイボウズは社内のスケジュール調整や会議室の予約などのネットワークツールを販売している会社で「サイボウズ式」というオウンドメディアを運営することでも注目を集めている。

 3分近いCMを要約してみる。息子が熱を出してしまい、会社を急遽早退することになった女性。申し訳無さそうに会議を抜け出し、小走りで保育園へ急ぐ。病院へ行くにも今日はもう閉まっているから、明日の朝に連れて行かなくては、と焦る。朝に熱があれば保育園にも行けないから、「お婆ちゃんかぁ、遠いから悪いしな……でも絶対明日は会社休めないし」「ってことは今日もまた寝られないな」と呟く。

 子どもを抱きかかえながらとぼとぼ帰宅していると、子どもが小さな声で「大丈夫?」と漏らす。その健気な一言を受けて、ママとしてキチンと子どもを見つめられているだろうか、働く女性としてキチンと仕事できているだろうかと自問する。子どもをギュッと抱きしめて、「大丈夫」と頷く。

「旦那が病院に連れていく」という選択肢は無い

 子どもを育てながら働いている女性が抱える、育児と仕事を両立する難しさが切実に描き出されている。しかしながら、重箱を与えられたら隅にばかりピントを合わせてしまう自分には、このCMの「夫の不在っぷり」が気になって仕方が無い。

 旦那とLINE(CMなので限りなくLINEに似せた画面)で「ハルが熱だって。お迎え行けない?」「ごめん、今見た。会議終わらない。」とのやりとりを経た上で、「送り迎えは私がするって、いつ決まったんだっけ?」というナレーション。それ以降、旦那の存在は一切出てこない。明日会社を休めないとなればお婆ちゃんかなと頭に浮かぶも、それも悪いから、今晩は寝ないで仕事をするという。「明日、旦那が会社を休んで病院に連れていく」などの旦那の協力が終始抜け落ちている。「働くママたちに、よりそう」どころか、「働くママだけが、よりそう」形になっている。

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「“泣ける”ワーキングママCMに旦那が出てこない理由」の著者

武田 砂鉄

武田 砂鉄(たけだ・さてつ)

ライター/編集者

1982年生まれ。2014年9月、出版社勤務を経てフリーへ。ネット、雑誌で芸能人評や文化論、音楽、時事コラムを執筆中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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