• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

シャープ夜郎自大の評を払拭できるか

高橋興三社長の“深謀遠慮”

2014年12月24日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

高橋興三社長(写真:菅野勝男)

(前回「シャープが考え抜いた『失敗の本質』」の記事はこちらから

 経営再建中のシャープはどこへ向かうのか。危機的な状態はいつまで続くのだろうか。社長の高橋興三(60)は「危機は永遠の問題だと考えています。メディアやアナリストは『構造改革はどこまで進んだのか』と尋ねますが、ゴールはありません。1000年たっても、やっていますよ」と語る。

 2013年3月末に6%まで落ち込んだ自己資本比率は、リストラを進めて14年9月末に10.6%になった。しかし変動の激しいエレクトロニクスの世界では、とても安全圏とは言えない。かつては40%を超えていた。「自己資本比率がたとえ40%や50%になっても、危機はずっと続くんです」と高橋の見方は厳しい。

 未来永劫、危ない会社のままと言っているわけではない。気を許せば「会社なんて、あっという間にひっくり返ります」との認識が背景にある。1970年に社名を早川電機工業から製品のブランドに合わせてシャープに変えて、70年代には「電卓のシャープ」としてならした。「液晶のシャープ」は、73年に電卓の表示装置に液晶をいち早く採用したことに始まる。

 液晶テレビに先鞭をつけ、ソニーやパナソニックを抑えて国内トップの液晶テレビメーカーにのし上がったところまでは、称賛すべきだろう。ところが直後に業績が暗転し倒産一歩手前まで追い込まれた。その結果、1年半前に社長になった高橋は企業の危うさを身にしみて知っている。だから「企業文化の改革が重要になるんです」と言う。

「シャープの人はとにかく威張っている」

 シャープは、経営トップの強いリーダーシップの下で成功体験を重ねたため、上意下達が習い性になった。上の意向を下位者が絶えず気にかけ、物事を決めるのに時間がかかり融通がきかない。トップを中心とする一種の天動説経営になり、外に対しては夜郎自大に振る舞う体質が根づいた。

 シャープの尊大さには定評があった。部品や材料を納めている大小のメーカーから、悪評をよく聞いた。例えば、ある上場企業の役員は「シャープの人はとにかく威張っている」と話していた。ある部品メーカーの社長からは「シャープは製品を納めた後で契約時の価格を値切ることもある。払いの良いサムスン電子にどうしたって寄って行きますよ」と聞かされた。

コメント7件コメント/レビュー

>「タンパク質分析装置や血管年齢測定装置とか」・・・超音波洗浄機部門に医用情報機器販売ルートがあるはずだが。■しかし、シャープはこの10年ほどの間に随分と組織が無駄に肥大したようだ。2001年ごろは事業部長でも個室ではなく大部屋だったが。まだまだスリム化が必要なようだ。片山社長時代に図に乗った部分は全部元に戻すぐらいのつもりでやらないといけないと思うが。職務に必要なスペースさえ確保できていれば壁(個室用パーテーション)なんぞ要らんはずだ。(2014/12/25)

「森一夫が見た リーダーシップの源泉」のバックナンバー

一覧

「シャープ夜郎自大の評を払拭できるか」の著者

森 一夫

森 一夫(もり・かずお)

ジャーナリスト

1950年東京都生まれ。72年早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞社入社、産業部、日経BP社日経ビジネス副編集長、編集委員兼論説委員、コロンビア大学東アジア研究所、特別編集委員兼論説委員を歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>「タンパク質分析装置や血管年齢測定装置とか」・・・超音波洗浄機部門に医用情報機器販売ルートがあるはずだが。■しかし、シャープはこの10年ほどの間に随分と組織が無駄に肥大したようだ。2001年ごろは事業部長でも個室ではなく大部屋だったが。まだまだスリム化が必要なようだ。片山社長時代に図に乗った部分は全部元に戻すぐらいのつもりでやらないといけないと思うが。職務に必要なスペースさえ確保できていれば壁(個室用パーテーション)なんぞ要らんはずだ。(2014/12/25)

高橋社長の進め方では、業績が一時的に回復するとまた「尊大病」が再発するだろう。その代表格であった副社長はじめ多くの役員が留任し権限もそのままである。一般社員に改革を促してもマネジメントの変革が為されていない。液晶における日本の役割も、製造から応用製品開発に軸足を移すべきだが、旧来からの延長線上に固執しているように思える。それらが市場価値を元に戻せないでいる原因ではないのか。(2014/12/24)

「シャープの人はとにかく威張っている」・・・勤め先のある部門でシャープとの取引がありますが、担当者は今でも同じようなことを言います。気が緩むことと傲岸不遜であることは同じじゃないですよ。サムソンやアップルの様に傲岸不遜でも常に緊張感を持っている会社はありますから。また「『ざまあみろ、いい気味だ』といった声が、昨年からぽつぽつと耳に入ります」とのことですが、今になっても"ぽつぽつ"としか耳に入らないとは。。。。下請け会社の至るところで言われているセリフなのに。下請け会社と高橋社長との間には相当分厚いフィルターが挟まっていることが伺えます。これもシャープが内包している問題点を現しています。(2014/12/24)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リクルートは企業文化そのものが競争力です。企業文化はシステムではないため、模倣困難性も著しく高い。

峰岸 真澄 リクルートホールディングス社長