• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

インフォメーションシティTOKYO

世界先端の情報都市へ

2014年12月26日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 TOKYOは、多様かつ魅力あるコンテンツで溢れた都市だ。第2回「フィットネスシティTOKYO」、第3回「クリエイティブシティTOKYO」では、一部エリアの再開発、コンテンツの拡充、新たな動線づくりについて論じた。今回のインフォメーションシティは、既存のコンテンツを活かしつつ、TOKYO全体の情報武装を通じてその魅力を高めることを目指す。

 従来の都市は建築物や道路・鉄道・港湾などの「インフラ」と、そこに配置する「コンテンツ」の組み合わせで構成されていた。インフォメーションシティは、インフラとコンテンツの間にある「情報レイヤー」の整備を通じて、都市としての利便性や回遊性を大幅に向上させることが目的だ。大きな投資を抑えつつ、既存都市の機能と魅力を高めるアプローチとして、世界で参考となる先進モデルを構築したい。

フリーWi-Fi、フリーコンセント

 第一のポイントは、TOKYOの主要な街や交通機関におけるフリーアクセスWi-Fi網・電源の整備だ。都市の情報化を推め、訪問客にとっての利便性を高める上での必須条件である。

 多くの海外主要都市で、政府・自治体が費用負担する無料のWi-Fiインフラの構築が進んでいる。ニューヨーク市も現在、大規模なフリーWi-Fiプロジェクトに取り組んでいる。ブルームバーグ前市長の肝いりで始まったこの計画は、市内にある10,000箇所の公衆電話をWi-Fiホットスポット化するという意欲的なものだ。民間事業者から事業提案を募集し、街全体で無料サービスを展開する予定である。

 日本でも、無料Wi-Fiサービスが漸く広がりつつある。特にNTTBPが提供する「Japan Connected-free Wi-Fi」は、主要な空港、商業施設、JR東日本の主要駅などをカバーしていたが、営団地下鉄・都営地下鉄の143駅でも利用可能となった。さらに多くの無料Wi-Fi網の参加を促すことで、「東京全域、単一アカウント」のフリーWi-Fiサービスの完成を期待したい。

バーチャルTOKYOガイド

 第二のポイントは、現実とネットをつなぐ多言語「バーチャルTOKYOガイド」の整備だ。

 具体的には、TOKYO共通のナビゲーション・データベースと「街コンシェルジュ」アプリを開発、無料配布する。ぐるなびのレストラン検索、駅探の乗り換え・時刻表検索、グーグルマップによる地図上の誘導機能、画像・音声からの翻訳機能、SNSの「友達」探索機能などをシームレスにつなげるイメージだ。これを日本語、英語、中国語、ハングル語、スペイン語など多言語対応で提供し、空港やターミナル駅に到着した観光客のスマホにプッシュ配信する。

 バーチャルTOKYOガイドでは、街ごとに編集された「What’s hot in town!」のニュースを配信し、観光客の評価に基づくランキング機能も加えることで、情報の鮮度を高める。さらにこれらの諸機能を、グラス型やコンタクトレンズ型のウェアラブル端末で手軽に検索できるように設計する。東京は、様々なコンテンツがモザイク状に存在する複雑かつ巨大な街だ。だからこそ、ナビゲーション機能と人のつながり力向上が、リアルのTOKYOの魅力を引き出す大きな助けとなる。

 加えて、訪日観光客にハイタッチな情報提供やコンシェルジュサービスを提供する仕掛けとして、アプリと人的サービスを組み合わせた「インフォメーションNinja」を提案したい。日本のコンテンツに関する質問や、街の案内を求めるリクエストを観光客がアプリ上でアップすると、近隣にいる情報提供者がリアルタイムでレスポンスできる仕掛けだ。観光客と地域住民の直接のコミュニケーションが、TOKYOのホスピタリティを高める効果を持つだろう。

コメント0

「NeXTOKYO Project」のバックナンバー

一覧

「インフォメーションシティTOKYO」の著者

スプツニ子!

スプツニ子!(すぷつにこ)

現代美術家、MITメディアラボ助教

インペリアル・カレッジ数学科・情報工学科を卒業後、英国王立芸術学院を修了。テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた作品を制作。2013年よりマサチューセッツ工科大学(MIT) メディアラボ 助教に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

藤村龍至

藤村龍至(ふじむら・りゅうじ)

藤村龍至建築設計事務所代表

1976年東京生まれ。2005年より藤村龍至建築設計事務所主宰。2010年より東洋大学専任講師。主な建築作品「鶴ヶ島太陽光発電所・環境教育施設」(2014)主な著書『批判的工学主義の建築』(2014)[撮影:新津保建秀]

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

梅澤 高明

梅澤 高明(うめざわ・たかあき)

A.T. カーニー 日本法人会長

戦略・マーケティング・組織等のテーマで企業経営を支援。著書に「グローバルエリートの仕事作法」「最強のシナリオプランニング」。テレビ東京WBSコメンテーター。クールジャパン関連委員会の委員を歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

私の仕事は経営することではなく、リーダーであることです。

ジェンスン・フアン エヌビディア創設者兼CEO