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グンゼの「体内で溶ける手術糸」工場に潜入

そこで活用されていた「伝統工芸の技」とは?

2014年12月25日(木)

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 「グンゼ」と聞いて最初に思い浮かぶのが肌着。しかし、体内で溶ける手術用縫合糸や骨接合材などのメディカル事業を1980年代から手掛けていることはあまり知られていない。縫合糸や接合材が体内で溶けるのは、水と反応して分解するポリグリコール酸(PGA)やポリ乳酸(PLA)などを原材料としているから。分解された成分は自然と体外へ排出されるため、抜糸などの必要がない。2014年12月初旬、グンゼが京都府綾部市にあるメディカル事業部の工場をメディアに初めて公開するというので、行ってきた。

グンゼ創業の地、京都府綾部市にある研究所。ここで最新の下着やメディカル製品の開発が行われている。メディカル工場はここから歩いて10分ほどの場所にある

 「あれ? 意外と普通…」

 関係者の方には申し訳ないのだが、それが最初の印象だった。

 筆者はつい数カ月前まで、製造業の技術者向け月刊誌の編集部に在籍していた。在籍期間は約6年半。その間、きちんと数えたことはないが取材した工場は百を超えると思う。薬品の工場も見たことがあるが、メディカル関連の工場はたいてい機械化が進んでいて、生産ラインのそばに人がいないのが特徴だった。ところが、グンゼのメディカル工場には、食品工場や家電の組み立て工場さながらに、多くの人がいる。

体の中に入る物だからこそ

 こう書くと、まるで人手ばかりをかけてムダの多い工場のように聞こえるかもしれないが、決してそうではない。床に張られたテープで物の置き場所がきちんと区分けされており、置き場の表示も徹底されていた。ムダにスタッフが行き交っている様子もない。むしろ、これまで見てきた工場の中でも特に5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)が行き届いている印象。「きれいな工場ですね」。思わず案内役を務めたメディカル事業部綾部工場の関谷康男工場長に伝えると、「コンサルタントの方の指導を受けながら改善を徹底しています。まだまだですけど」とはにかんだ笑顔が返ってきた。

 しばらく工場を見学しているうちに、綾部工場では生産に多くの人が介在しなければならない理由に気付いた。「全数検査」だ。

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「グンゼの「体内で溶ける手術糸」工場に潜入」の著者

池松 由香

池松 由香(いけまつ・ゆか)

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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