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低負担高福祉のウソ、もう限界

森田朗×膳場貴子 特別対談(1)

2015年1月9日(金)

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 人口減少時代に何が起きるのか。明確な絵図を把握しないまま、私たちは進んでいる。このあたりで「現実」をつかんでおこう。リアルなデータを基に、「待ったなしの明日」を知る。それが「何をすべきか」を知るための道だ。

 まずは、膳場貴子さんと先の選挙を振り返りつつ、これから解決すべき問題点を洗い出していく。

選択肢なき選択の行方は

年末の選挙の振り返りからスタートしましょう。選挙特番にも出られていた膳場さんは、今回の選挙をどう見ましたか?

膳場貴子(以下、膳場):投票日の1週間前には、自民党だけで議席が320~340いくと言われていたので、予想よりもブレーキがきいたなと思いました。

膳場貴子(ぜんば・たかこ)
ニュースキャスター
1975年、東京都生まれ。97年、東京大学医学部健康科学・看護学科卒。同年、アナウンサーとしてNHKに入局、「おはよう日本」「プロジェクトX」などで活躍後、2006年フリーアナウンサーに。TBSと専属契約を結び、現在「NEWS23」のメーンキャスター。選挙時の特別番組のメーンキャスターも務める。

森田朗(以下、森田):投票率が低かったので、浮動票が自民党に入らなかったんでしょうね。むしろ自民党は比例代表で4%近く票を落としていて、前回ほどの信任を得られなかったのかもしれませんね。

森田 朗(もりた・あきら)
国立社会保障・人口問題研究所所長
1951年、兵庫県生まれ。76年、東京大学法学部卒。行政学、公共政策の研究者として、東京大学大学院法学政治学研究科教授、東京大学公共政策大学院教授、同大学院院長、総長特任補佐、東京大学政策ビジョン研究センター長、学習院大学法学部教授などを歴任。東京大学名誉教授、厚生労働省中央社会保険医療協議会会長。

膳場:議席数でいうと、自民党はマイナス2ですからね。むしろ民主党は11のプラスです。

森田:各紙の見出しを見ていても、「3分の2で与党圧勝」というところもあれば、「変わらず」というところもあって、評価にばらつきがありました。今回の選挙については「国民は自民党を支持したわけではないが、選択の余地がなかった」という海外メディアのコメントがありましたが、まさにそのとおりだなと思います。

膳場:野党側の受け皿も具体的ではなかったですよね。党首討論などを聞いても、政党自体がなにも選択していないので、国民に是非を問うたところでどこを選んでも同じというか……。けっきょく「景気回復、この道しかない」のかな、本当にそうなのかな、みたいな(笑)。

森田:今回の選挙でも、社会保障があまり争点にならなかったですね。一番国民が不安を感じている問題なのに、どの政党も具体的な選択肢を提示しなかった。

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森田 朗

森田 朗(もりた・あきら)

国立社会保障・人口問題研究所所長

行政学者。東京大学大学院法学政治学研究科教授、東京大学公共政策大学院教授、同大学院院長、総長特任補佐、東京大学政策ビジョン研究センター長、学習院大学法学部教授などを歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師